こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
販促ツールには色々とありますが、それらを単独で使うのと複数を組み合わせて使うのでは、効果が全く違って来ます。
お客さんが商品やサービスを購入する流れは、大体次のような流れです。
◆(A)『自宅』
↓
◆(B)『店頭』
↓
◆(C)『店内』
↓
◆(D)『対面』
この流れに合わせた販促ツールを考えます。
例えば、クリーニング店さんが、夏服の『汗抜きクリーニング』をおすすめする場合です。
◆(A)『自宅』にいるお客さんに、『メール配信』や『ハガキ』を送ります。
<ここから>
暑い日差しの中で、次のような経験をしたことはありませんか?
・ズボンの太ももがゴワゴワして、気持ちが悪い
・スカートの座りジワが消えなくて、だらしなく見えた
・パンツの裏地がまとわりついて、イライラした
これらは『見えない汗』による、衣類へのイタズラです。
特に夏場は、汗の湿気と身体の体温で繊維を大きく変化させます。
汗はそのままにしておくと、黄バミや色あせの原因になり衣類を傷めかねません。
しかし、しっかり汗を抜くことで、サラッとした肌触りが戻り、軽い着心地を実感できるでしょう。
夏は『見えない汗』に注意して、あなたの衣類を守ってあげて下さいね。
<ここまで>
◆(B)『店頭』にいるお客さんに、『店頭看板』で事前情報を伝えます。
<ここから>
『そんなに汗をかいてないから大丈夫』と、そのまま仕舞い込むことはありませんか?
たった一度でも汗をかいた夏服は、放っておくと変色します。
来シーズン、『どうしよう、これじゃ着れない』と後悔する前に、
汗抜きクリーニングをオススメします。
<ここまで>
◆(C)『店内』にいるお客さんに、『夏服の現物訴求』で実感してもらいます。
<ここから>
・(左)汗をかいてそのままのズボン
・(右)汗抜きをしたズボン
現物を比較して並べて、『触ってみて下さい』と書いておきます。
汗抜きをしたズボンに、『サラサラに仕上がります』『軽く、涼しく感じます』『シワにもなりにくいです』
<ここまで>
とPOPを貼り付けて、汗抜きをした効果や感覚を、視覚と聴覚と触覚に訴えるのです。
◆(D)『対面』にいるお客さんに、『対面接客』で声掛けします。
<ここから>
→スタッフさん『いつまでも暑いですね』
◇お客さん『本当に暑いわね』
→スタッフさん『汗をかいていませんか?』
◇お客さん『たぶん、かいていると思います』
→スタッフさん『汗抜きしておきましょうか?』
◇お客さん『お願いしようかな』
→スタッフさん『サッパリと汗を抜いておきますね』
<ここまで>
こんな感じの声掛けで、お客さんは『汗抜きクリーニング』をされます。
なぜなら、『店頭看板』を先に読んでしまっていたら、『そんなに汗をかいてないから大丈夫』と言えなくなっているからです。
しかも、『現物訴求』で、その効果や感覚が分かるので、納得しやすい状況になっています。
どうでしょうか?
単独で、『汗抜きクリーニング、いかがですか?』と声掛けだけをするよりも、複数を組み合わせて使う方が、効果が全く違ってくると思いませんか?
『販促ツールは単独よりも複数の方が効果的』
覚えておいて損はないですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則