店頭看板の事例(生花店のミラクルフルーツ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

生花店さんの『ミラクルフルーツ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

生花店さんが、『ミラクルフルーツ』という不思議な果実の苗木をお知らせしている店頭看板です。
 
何がミラクルなのかと言うと、『酸っぱい食べ物を甘い味に変える』ところになります。
 
それ自体は甘くありません。
 
しかし、その後に食べた物を甘く感じさせるのです。
 
ここまでは、『商品の特徴』の説明になります。
 
これをこのまま伝えても興味を持ってもらえるのですが、もう一歩お客さんに近づきたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>ミラクルフルーツ
>別名ミラクルベリーとも呼ばれています。
>果実自体は甘くはありませんが、
>次に食べる物を甘く感じさせます。
 
 
 
→もう一歩お客さんに近づくには、どうすればいいでしょうか?
 
→それは、『伝えたい相手に呼び掛けるか、問い掛けるか』で、もう一歩近づきます。
 
→では、『伝えたい相手』とは、誰でしょうか?
 
→いろいろあると思いますが、すぐに思いつくのが、『ダイエット中の相手』です。
 
→『ダイエット中の相手』は、甘い物が食べたいけど、ガマンしています。
 
→『そんなあなたに、朗報!』と、伝えてあげれば、もっと興味を持ってもらえるのです。
 
→また、このように『伝えたい相手』をハッキリさせて伝えると、『ダイエット中でない方』にも、『へぇ~、面白そう』と、興味を持たれやすくなります。
 
→そうなれば、後は、『商品の特徴』を伝えればいいのです。
 
 
 
【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(生花店のミラクルフルーツ)
ダイエット中でも甘い物が食べたい
と、思ったことはありませんか?

そんなあなたに朗報!

蜂蜜が入ってなくてもハチミツレモ
ンの味にする不思議な果実があるん
ですよ!

それがコレ!

ミラクルフルーツと言って、2cm
程の赤い実がなります。この実を噛
んで1~2分口の中で転がした後、
レモンを食べるとハチミツレモンの
味になるんです。

それ自体に甘さはありませんが、次
に食べた物を甘く感じさせる不思議
な力があります。

店内で、一度試してみて下さい!




【今回のポイント】

→『商品の特徴』の説明だけをお知らせするのでなく、もう一歩お客さんに近づくことが今回のポイントです。
 
→そのためには、『伝えたい相手に呼び掛けるか、問い掛けるか』で、もう一歩近づきます。

 

→店頭看板だけではなく、販促物の基本は、『お客さんに、商品の効果をつなげること』です。

 

→そのために、『商品の特徴』があります。

 

→なので、『どんなお客さんに、どんな商品の効果があるのか?』を最初に伝えたいですね。

 

→ここがハッキリすると、お客さんに一歩も二歩も近づきます。

 

→ちなみに、この『ミラクルフルーツ』で試してみたい物の候補は他に、トマト、イチゴ、キウイ、ワイン、梅干しなどです。

 

→『どんな味になるのか?』、興味が湧いて来ませんか?



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則