こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
売上げが伸び悩み、儲からなくなってくると、ついつい、
『何を売ればいいのだろうか?』
『どのように売ればいいのだろうか?』
と、迷ってしまいます。
そんな時は、下の式を見ながら、もう一度考えてみて下さいね。
この式は、『商品と価格と価値の関係を表した式』です。
この式の考え方は、
◆(A)『商品は、価値が同じならば、価格を安くすると売れる』
◆(B)『商品は、価格が同じならば、価値を高くすると売れる』
◆(C)『商品は、価格が高くても、価値をもっと高くすれば売れる』
◆(D)『商品は、価値が低くても、価格をもっと安くすれば売れる』
あなたのお店の考え方は、(A)~(D)のどれでしょうか?
また、その商品を、『お客さんに、どのように伝えれば売れるでしょうか?』
例えば、(A)と(D)の考え方のお店でよく見かけることは、
『どうすれば商品が売れるだろうか?』と考えて、この式の『商品』と『価格』のところだけをお知らせしようとします。
そして、『価格が安いことを、強調して売ろう』とするのです。
しかし、これでは、たとえ売れたとしても儲かりません。
なぜなら、この式の『価値』を、ほとんど伝えられていないからです。
一方、(B)と(C)の考え方のお店では、『どうすればお客さんに伝わるだろうか?』と考えて、まず『価値を伝えよう』とします。
そうすると、その『価値を求めるお客さんに伝わる』ので、しっかりと売れて儲かるのです。
どうでしょうか?
『商品と価格だけを売る』のと、『価値を伝えてから売る』のと、この違いがお分かりでしょうか?
ここで言う『価値を伝えるポイント』は、次の3つです。
◆『いつ、伝えるのか?』
◆『誰に、伝えるのか?』
◆『何ができると、伝えるのか?』
この3つのポイントで『価値を伝える』ことができます。
その上で、2つのポイント、『商品』と『価格』を売るのです。
◆『何を売るのか?』
◆『いくらで売るのか?』
この5つのポイントを考える順番は、次の通りです。
(1)『いつ』伝えるのか?
(2)『何を』売るのか?
(3)『誰に』伝えるのか?
(4)『何ができる』と伝えるのか?
(5)『いくらで』売るのか?
この5つのポイントについて、複数の商品の価値を考えて、事前に用意しておきます。
<例えば>美容室の場合
(1)『いつ』:8月上旬
(2)『何を』:ヘッドスパ
(3)『誰に』:洗髪時に20~30本抜け毛が出るあなたに
(4)『何ができる』:心地よく頭皮の改善ができて、抜け毛のストレスから解放される
(5)『いくらで』:〇〇〇〇円
(1)『いつ』:9月上旬
(2)『何を』:頭皮ケア
(3)『誰に』:夏の紫外線で髪のツヤがなくなって、疲れた表情に見えるあなたに
(4)『何ができる』:ボリュームが出て、スタイリングがしやすくなり、3歳若く見られる
(5)『いくらで』:〇〇〇〇円
(1)『いつ』:10月上旬
(2)『何を』:前髪カット
(3)『誰に』:髪が伸びて来ても、後ろ髪までまだ切りたくないあなたに
(4)『何ができる』:前髪の形をアレンジするだけで、キュートな印象にイメチェンすることができる
(5)『いくらで』:〇〇〇〇円
(1)『いつ』:11月上旬
(2)『何を』:ドライカット
(3)『誰に』:髪が細く、自然なボリュームが出ないあなたに
(4)『何ができる』:仕上がりをイメージしながら切れるので、望みのスタイルが作れて、伸びてもスタイルがキープできやすく、自宅のお手入れも簡単にできる
(5)『いくらで』:〇〇〇〇円
こんな感じで、5つのポイントを使って、複数の商品の価値を考えて、事前に用意しておくと、もう『何を売ればいいのか?』と、迷わなくて済みます。
今回は、月の上旬だけを書きましたが、『中旬、下旬はどうするのか?』を考えておくことも大切です。
また、『何を』の商品は同じでも、『誰に』と『何ができる』が変わると、『望みの違うお客さんに伝えることができる』ので、何回も伝えられます。
こうすることで、『それぞれの価値を求めるお客さんに伝えられる』ので、『価格を安く』しなくても、商品が売れて行き、しっかり儲けることができるです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則