店頭看板の事例(美容室のストレートパーマ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

店さんの『』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】


 

【コメント】

梅雨時と言えば、うねりやくせ毛が気になります。
 
先日の事例、『 美容室の梅雨時スタイル 』では、『カットをする』ことで解消することをご紹介しました。
 
今回は、『パーマをかける』ことで解消する店頭看板の事例です。
 
『ストレートパーマ キャンペーン』として、『当店は、これだけストレートパーマに、こだわっています』と、仕事の流れをお知らせしています。
 
確かに、お店のこだわりは分かるのですが、お客さんが、これを読んでどう思うでしょうか?
 
『なるほど、何だか、こだわりがあるみたいですね』と思うかもしれませんね。
 
でも、ちょっとお客さんとの間に距離があるので、すぐに行動してもらえないような気がします。

 




ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>ストレートキャンペーン
>『店名』のストレートのこだわり
>(1)カウンセリング
>お客様のなりたいイメージや質感をお聞きして
>・うねりをおさえたい
>・クセをとりたい
>・柔らかい感じに仕上げたいetc
>髪質の悩みを伺っていきます。
>(2)施術
>お客様の髪質に合わせて数種類の薬剤から
>なるべくベストなものを選択して施術
>(3)仕上がり
>お一人お一人のヘアースタイルの悩みを解決する
>技術で手入れのいやすいスタイルへ
>通常¥18000~(税抜)
>20%オフ→¥14400~(税抜)
>☆前髪のみストレート ¥3000
>☆顔まわりのみストレート ¥5000
>※カット・ブローは別途料金になります。
>☆予約制 『店名』では、お客様のお時間を
>大切にするためにご予約をお願いします。
 
 
 
→どうしてお客さんとの間に距離を感じてしまうのでしょうか?
 
→それは、『こんなお客さんに、こんなことができますよ』と言わずに、『当店は、こんなことにこだわっています』と言っているからのような気がします。
 
→伝える内容は、ほぼ同じです。
 
→しかし、その順番が違うので、お客さんとの間に距離を感じてしまいます。
 
→なので、『こんなお客さんに』と呼び掛けて、お客さんとの間の距離を縮めることから入りたいですね。
 
→そして、『この時季、特に、おさまりが悪くて大変ではないですか?』と、困っている現状を伝えて、さらにお客さんとの間の距離を縮めましょう。
 
→こうして、お客さんとの間の距離を縮めてから、こだわりの内容を伝えればいいのです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(店の)
広がりやすい、はねやすい、ゴワゴ
ワするなど、髪のうねりやクセ毛が
気になるあなたに
この時季、特に、おさまりが悪くて
大変ではないですか?

一人ひとりの髪質に合わせたベスト
な薬剤を選んで、ストレートパーマ
をしますので不自然にならず、とて
も柔らかな髪質に仕上がりますよ!

お手入れが簡単で、忙しい朝のヘア
ースタイルもバッチリです。
ストレートパーマ
¥18000~(税抜)
なりたいイメージをしっかりカウン
セリングしますので、必ずご予約し
て下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『当店は、こんなことにこだわっています』ということも大切ですが、その前に、『こんなお客さんに、こんなことができますよ』と伝えることで、お客さんとの間の距離を縮めることが今回のポイントです。
 
→なぜ、お客さんとの間の距離を縮めなければいけないのでしょうか?
 
→それは、折角、店頭看板に書いたとしても、最後まで読んでもらえないからです。
 
→お客さんは、最初の文章に興味が持てなければ、それ以上読みません。
 
→たとえ、最初の文書を読んでもらえたとしても、次の文章に興味が持てなければ、同じようにそれ以上読んでもらえないのです。
 
→だから、伝える側は、次の文章を読んでもらえるように書かないといけないことになります。
 
→もちろん、今回書いた文章も、全部のお客さんに読んでもらえません。
 
→しかし、伝える側がイメージしたお客さんにだけ、読んでもらえるように書けばいいのです。
 
→そうすると、最後まで読んで興味を持ってもらえるので、行動してもらいやすくなります。
 
→とは言え、『当店のこだわり』も大切なので、パンフレットにして備え付けて、持ち帰ってもらえればいいのです。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則