こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
『ストーリーを使うと人を動かしやすい』と、よく言われます。
そんなストーリーを作る上で、大切の要因が『時間軸』です。
『過去』、『現在』、『未来』と時間の違いでストーリーを組み立てると上手く行きます。
では、どこから始めるいいのでしょうか?
いろいろなやり方がありますが、一番多いのは、『過去軸』から使います。
例えば、『過去の悩み』に焦点を当ててみましょう。
◆『こんな悩みがあるあなたに』と、呼び掛けます。
人は誰しも、何らかの悩みを抱えていますので、その抱えている悩みで呼び掛けられると振り向きやすいのです。
しかし、『悩みがあるのは、仕方がない』と思っている人には、行動してもらえません。
そこで、次に使うは、『現在軸』です。
『仕方がない』と思っていても、悩みを抱えているのは事実ですから、そんな『現在に疑問』を持ってもらいます。
なぜ、『現在に疑問』を持ってもらうといいのでしょうか?
それは、『現在に疑問』を持てば、その疑問を解消したいと思うので、その方法を探そうとするからです。
そうすると、『過去の悩み』は『仕方がない』から、『何とかしなければいけない』に変わります。
では、そのためにどうすれば『現在に疑問』を持ってもらえるでしょうか?
一番簡単な方法は、『問い掛けること』です。
例えば、
◆『あなたは、こんな悩みがあるままで、よいと思いますか?』
◆『この悩みがずっと続いても、大変なことになりませんか?』
◆『もしかしたら、仕方がないとあきらめていませんか?』
など、現在の時間軸を使って、『現在に疑問』を持ってもらうのです。
さらに、未来の時間軸を使って、『未来の結果』を伝えてもいいでしょう。
例えば、
◆『あなたと同じように悩んでいた方が、今は、こんな良い結果を手にいれています』
◆『あなたも、そんな未来の結果を手に入れてみたいと思いませんか?』
このよに、『過去』、『現在』、『未来』の時間軸を使って、『現在に疑問』を持ってもらうことができたとしましょう。
そうすれば、次は、『相手の解釈』を変えてもらいます。
『解釈』とは、『自分のルール』です。
人により『自分のルール』が違うので、いくら『現在に疑問』を持ったとしても決断できず、行動できない人もいます。
なので、決断できず、行動できない人の解釈を変えてあげるのです。
そのためには、その人のルールの意味づけや理由づけを変えてあげなければいけません。
例えば、
◆『良い結果を手にいれた人は、なぜそんなことができたと思いますか?』
◆『それは、良い結果につながる原因に気付いたからです』
◆『あなたも、原因に気付き、それを解決することで、良い結果が手に入ります』
と、今まで気付けなかった原因を知ることで、自分のルールの意味づけや理由づけが変わり、違う視点で現状を見ることができるようになるのです。
ここで使った時間軸は、『過去と未来のギャップ』になります。
『ギャップ』とは、『良い結果につながる原因』のことです。
そして、『ギャップを埋めるやり方があること』もそれとなく伝えています。
ここでのポイントは、相手の視点より高い視点で捉えて原因に気付かせることです。
高い視点からギャップ伝えられると、今までの『自分のルール』の意味づけや理由づけが変わるので、『解釈』が変わります。
どうでしょうか?
全ての人の解釈を変えることはできませんが、変わる人も多いです。
このようにして、『相手の解釈』が変わったとしたら、最後は、現在の時間軸を使って、『現在の行動』を促します。
行動してもらうために、最初の一歩を踏み出しやすいようにするのです。
例えば、
◆『あなたが良い結果を手に入れられるように最大限のフォローをします』
◆『良い結果が手に入るまで、一緒にやりましょう』
◆『やり続けることで、良い結果は必ず手に入ります』
◆『あなたが今、やるべきことは、これです』
と、最初の一歩を示すのです。
このように、『過去の悩み』、『現在に疑問』、『未来の結果』と時間の違いでストーリーを組み立てると上手く行きます。
一度試して見て下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則