こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
社長さんの大事な仕事の中に、『目的づくり』と『目標づくり』があります。
この2つを作らないから、売上げが上がらないと言っても過言ではありません。
なぜなら、この2つがハッキリ決まらないと、良い結果につながる行動ができないからです。
今回は、この2つのことについて考えてみたいと思います。
◆(A)『目的づくり』
『目的づくり』は、『何のために』をハッキリさせることです。
ポイントは、『目的を言葉にすること』になります。
多くの社長さんは、目的は何となくあるものの、それをハッキリと言葉にしていません。
でも、ここがハッキリしていないと、『判断基準』が曖昧で、決めることも決まらないのです。
これは、社長さんだけでなく、従業員さんにも言えます。
何かの問題があった時に、目的が言葉になっていると、それを基に判断できるのです。
そんな『目的づくり』は、『何のために』を、『誰のために、何ができるために』と考えると考えやすいと思います。
<例えば>
◆『社長さん自身のために、望む年収を取ることができるために』
◆『社長さん及びその家族のために、豊かな暮らしができるために』
◆『従業員さん及びその家族のために、安定した生活ができるために』
◆『お客さんのために、感謝をされて役立つことができるために』
◆『地域のために、少しでも社会貢献できるために』など
これ以外にも、いろいろあると思います。
この中の1つでも、複数でもいいので、『目的づくり』をするのです。
お店の事情によって違いますが、どの『目的づくり』にするかによって、支援のされ方も変わってくると思います。
今の状況なら、『社長さん自身のために、望む年収を取ることができるために』であってもいいのです。
それができたら、その次の『目的づくり』というように、追加していってもかまいません。
『誰のために、何ができるために』がハッキリすると、力強いお店になります。
『目的づくり』ができると、次は、
◆(B)『目標づくり』
『目標づくり』は、『いつまでに、いくら、誰に、何をする』をハッキリさせることです。
ポイントは、『目標を数字にすること』になります。
目標を数字にする代表が、『売上げ』です。
お店によっては、『売上げ』の目標しかないお店が多いでしょう。
しかし、これでは、目標としては弱くなります。
なぜなら、目標の数字と、実際の現場とがかけ離れてしまうからです。
もう少し、細分化して、実際の現場で起こっていることが分かるようにしなければいけません。
<例えば>
◆『1人のお客さんに、いくらの商品をどれだけ販売するのか?』、目標の『客単価』を数字にする
◆『1人のお客さんに、年間どれだけの頻度で来店してもらうのか?』、目標の『来店回数』を数字にする
◆『何人の新規客を増やして、総数何人の顧客に、来店してもらうのか?』、目標の『顧客数』を数字にする
このように、『客単価』、『来店回数』、『新規客数』、『顧客数』などに細分化すると、実際の現場とつながる『目標づくり』ができると思われます。
どうでしょうか?
つまり、
◆(A)の『目的づくり』で、『誰のために、何ができるために』
◆(B)の『目標づくり』で、『いつまでに、いくら、誰に、何をする』
この2つをハッキリさせるのです。
これが、ハッキリすると、『そのために、何をしなければいけないのか?』がハッキリします。
ハッキリしない場合は、従業員さんと共有して、ハッキリさせることもできるでしょう。
もちろんこの場合は、『目的づくり』の中に、『従業員さん及びその家族のために、安定した生活ができるために』は必要です。
もしも、まだ、この2つができていないお店は、すぐにハッキリさせて下さい。
判断基準やゴールがハッキリするので、お店全体がまとまり出しますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則