店頭看板の事例(不動産仲介店のご案内) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

不動産仲介店さんの『ご案内』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

不動産仲介店さんが、『不動産物件のご案内』をお知らせしている店頭看板です。

『ワン君が店員』で、『ニャン君がお客さん』となっての掛け合いになっています。

なかなか面白い作り方ですね。

細かく書かれていますが、ついつい読んでしまいます。

これはこれで面白いのですが、この掛け合いをちょっとまとめてみたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>ニャー君:『この看板の物件、気になるけど、お店に入りにくい、今すぐ、買いたいわけじゃないしニャー』
>ワン君:『大丈夫だ! 当店に来られる方のほとんどが、購入自体をお迷いの方だワン』
>ニャー君:『実はまだ買うと決めてなくて、賃貸も気になるし、悩み中だ、買うとしても数年後かもしれないニャー』
>ワン君:『悩んで当然だ、住宅の購入は一生のうち何度もあるお買い物じゃない、運命の物件に出会えるまでトコトンお手伝いするワン』
>ニャー君:『安心した、家族とも相談したいから資料だけもらえるかニャー』
>ワン君:『もちろん資料のコピーだけでもOKだワン、他にも、条件に合いそうな物件があれば教えて、購入を考えているけどぶっちゃけよく分からないので教えてほしいなど、ご相談だけでも歓迎だワン、しつこい追客は致しません、気軽にお店に来てくれれば嬉しいワン』



→こんな感じの掛け合いです。

→これだけの情報があれば、簡単にまとめて書けます。

→しかし、言っている内容が多すぎるので、どれか1つに絞りたいですね。

→そこで考えることは、『誰に、どうして欲しいのか?』になります。

→店頭看板の役割りは、『お店に入ってもらうこと』ですので、『どうして欲しいのか?』は、お店に入って相談してもらうことになるでしょう。

→では、『誰に』は、誰でしょうか?

→これは、やっぱり冒頭の『看板の物件が気になるけど、お店に入りにくいお客さん』ですね。

→これが決まれば、後は、現状の看板の掛け合いをまとめて行きます。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(不動産仲介店のご案内)
『看板の物件が気になるけど、今す
ぐじゃないので入りにくい』と思っ
ていませんか?

実は、ほどんどの方があなたと同じ
ように感じています。

なので『資料のコピーだけ下さい』
と言って持ち帰られる方も多いです
よ!

今、お分かりの条件だけで、資料を
お作りできます。

しつこい追客は一切ありません。
お気軽にご相談下さいね!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→キャラクターを使った店員さんとお客さんの掛け合いも面白いですが、その内容をまとめてメッセージとして伝えることが今回のポイントです。

→メッセージにすることで、こちらが伝えたいことがシンプルに届きます。

→備え付けのパンフレットで、現状のような内容の『マンガパンフ』があればいいですね。

→それと、掛け合いの場合どうしても、『あれもこれも』と、なってしまいます。

→そうではなく、伝えたいテーマは1つに絞り込むことが必要です。

→限られたスペースの場合、伝えるテーマは1つと決めた方がお客さんに届きやすくなります。

→お店に入って来てもらってから、その他のテーマの話を伝えればいいのです。

→まずは、一番お店に入りやすいテーマでお誘いしましょう。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則