5W1Hの正しい順番で店頭看板を書くとしたら、どうなるのか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



◆例文
『むかしむかし、あるところに、ある人が、こんな名前の商品を、いくらで売っている。理由は分からない』


このような内容の店頭看板があったとしたら、お客さんはどう感じるでしょうか?

分かることは、『商品名と価格』だけです。

他は何も分かりません。

おそらくお客さんは何も感じないし、読んでももらえないことでしょう。


しかし、このような店頭看板は、結構多いです。



どうでしょうか?



でも、この例文は、『販促物で伝える要素と順番』は、間違っていません。

ただ、伝える要素が曖昧か欠けているだけなのです。


この例文は、次のような伝える要素と順番で書かれています。

◆(1)When(いつ)
『むかしむかし』

◆(2)Wher(どこで)
『あるところに』

◆(3)Who(誰が)
『ある人が』

◆(4)What(何を)
『こんな名前の商品を』

◆(5)How(どうする)
『いくらで売っている』

◆(6)Why(なぜ)
『理由はわからない』



こんな伝える要素と順番です。



これは、『5W1H』と言われる有名な伝える要素と正しい順番の基本になります。

しかし、要素や順番は正しくても、(4)の『こんな名前の商品を』、(5)の『いくらで売っている』ことしか分からず、それぞれの要素の内容がハッキリしていないことが問題なのです。


ということは、この『5W1H』をハッキリ伝えることができれば、店頭看板でお客さんに上手くメッセージを伝えられるということになります。



そこで、この『5W1H』の意味を簡単に説明して、店頭看板で上手く使えるようにして行きましょう。

◆(A)まず最初は、『When(いつ)とWher(どこで)』から書いて行きます。

これを書くことで、時間と場所がハッキリするので、これから伝える内容が整理しやすくなるのです。

『こんな時の、こんなシーンの話を、これからするのだな』となります。



◆(B)そして次は、『Who(誰が)とWhat(何を)』を書きましょう。

この部分は、これから伝えるメッセージの中心の部分です。

言わば、『結論』になります。

『誰が、何を』や『誰に、何を』がハッキリすると、お客さんがイメージしやすくなるのです。

しかし、この部分が『何を』だけになると、『誰に』が出てこないので他人事になってしまいます。



◆(C)最後は、『How(どうする)とWhy(なぜ)』です。

これは、先程の『結論』を補足説明するために、『どうする』を書きます。

そうすると、『誰が、何を、どうする』や『誰に、何を、どうする』と、より具体的な説明ができるのです。

そして、『なぜ』で、その理由や根拠、裏付けを書くことで、それをすることの『必要性』がハッキリしてきますので、決断や行動がやりやすくなります。



これが、基本的な『5W1H』の順番と意味です。

もちろん基本なので、順番を入れ替えたり、あえて使わなかったりすることもあります。




ここまでは、『5W1H』の話です。

では、あなたは店頭看板を書く時に、どれだけの伝える要素を考えているでしょうか?

よくスタッフさんから、『何を書けばいいのでしょうか?』とか、『どのように書けばいいのでしょうか?』という質問を受けることが多いです。

でも、これって先程の例文に近い内容を考えてしまう質問ではないでしょうか?

そうではなく、少なくとも、『誰に書けばいいのか?』などの『5W1H』を考える必要があると考えます。


そうすると、お客さんに伝わりやすいメッセージのある店頭看板が書けるはずです。


最後に、『エステサロンさんのダイエット』についての具体的な店頭看板の事例を紹介して終わりにします。

<ここから>

◆(A)When(いつ)Wher(どこで)
『夏の休暇で泳ぎに行って』

◆(B)Who(誰が)What(何を)
『引き締まった身体に変身して自慢したいけど、自分ではやせることができないあなたに』
『〇〇エステで、スッキリボディーになってみませんか?』

◆(C)How(どうする)Why(なぜ)
『オールハンドでぜい肉をマッサージして、リンパに流して行きます』
『自宅での食事やストレットも一緒に考えますので、一人で頑張れない方も安心ですよ!』

<ここまで>



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則