店頭看板の事例(自転車専門店のメンテナンス) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

自転車専門店さんの『メンテナンス』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

自転車専門店さんが、『自転車のメンテナンス』をお知らせしている店頭看板です。

『修理』だけではなく、『販売』、『コミュニケーション活動』まで、なんでも幅広く伝えようとしています。

気持ちは良く分かりますが、あれもこれも伝えると、『何を伝えたいのか?』がぼやけてしまうでしょう。

ここは、『修理』に絞って伝えてみたいと思います。

もちろん、『販売』も『コミュニケーション活動』も大切ですので、それぞれに看板を作って、お知らせしなければいけませんね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>『店名』
>ロードバイク、クロスバイクの販売、修理、カスタム等なんでも相談ください。
>サイクリングも毎週開催中!
>・パンク修理 ¥1000
>・チェーン洗浄・注油 ¥1000
>・フレーム磨き ¥3000
>ままチャリの修理ももちろんOKです。
>11:00~20:00



→このお店は、自転車を『販売』するだけでなく、『修理』、『コミュニケーション活動』も行っているほど、自転車に乗る人が好きだと思います。

→であれば、そんな『自転車に乗る人』が快適に乗れるように、『メンテナンス』に目を向けるような呼び掛けをしてはどうでしょうか?

→例えば、『自転車を乗り続けていると、走りづらい、変な音がするなど、違和感を感じることはありませんか?』

→このような呼び掛けをすると、『そう言えば、最近、ちょっと変?と、思うことがあるな』と思ってもらえるのです。

→そして、『原因は・・・』とつなげていけば、興味を持ってもらえます。

→この流れで、『修理』に持っていくこともできますが、まずは、『自分でメンテナンスできる方法』をお教えしてもいいでしょう。

→なぜなら、このような自転車が好きな人とコミュニケーションを取っていると、そのうち、『修理』や『販売』につながるからです。

→まずは、看板を使ってコミュニケーションを行うことを意識したいと思います。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(自転車専門店のメンテナンス)
自転車を乗り続けていると、走りづ
らい、変な音がするなど、違和感を
感じることはありませんか?

原因は汚れのせいかもしれません!

フレームやチェーン、リムのブレー
キ面などに汚れがたまっていないか
確認してみて下さい。

そのままにしておくと、パーツの異
変から、自転車の不具合を引き起こ
してしまいます。

『少しでも変だな~』と感じたら、
ご相談下さい。初心者でもできるメ
ンテナンス方法をお教えします。
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『販売、修理、コミュニケーション活動と、何でもご相談下さい』と伝えるのではなく、一つに絞ってハッキリと伝えることが今回のポイントです。

→そうしないと、お客さんにメッセージが伝わりません。

→メッセージが伝わらないと、感情が動かないので、まず行動してもらいないのです。

→おそらく、現状の看板だと、『パンク』をした時だけの利用となると思います。

→でも、それではもったいないのです。

→『自転車に乗る人が好きなこと』を、メッセージの中に込めて発信して下さい。

→今回は、『メンテナンス』にその想いを込めてみました。

→もちろん、『ロードバイク』や『クロスバイク』に対する想いでも構いません。

→想いが通じれば、その後に、『販売』はつながっています。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則