販促物における『五感』の使い方とは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



人は『五感』と言われる感覚で、多くの情報を取り入れています。

『五感』とは、次の5つです。

◆(1)『視覚』

◆(2)『聴覚』

◆(3)『味覚』

◆(4)『臭覚』

◆(5)『触覚』


この5つになります。

この順番は、大脳の神経密度の高さによるもので、(1)の『視覚』へ行くほど高くなり、(5)の『触覚』へ行くほど低くなると言われているようです。


これは、何を意味するのかと言うと、人は、『視覚』や『聴覚』の影響を受けやすいことになります。

つまり、『イメージ』や『言葉』の刺激に、より従いやすいのです。


例えば、

◆ファッション雑誌を見て、『これが今年の流行です』と伝えられ、写真を見せられ、キャッチコピーを読まされたら、今まで欲しくなかった洋服が急に欲しくなってしまう。

◆お店で『これ今年の流行の洋服ですよ!』と言われた時に、直観で、『これいいかも!』と感じてしまえば、衝動買いしてしまう。


このようなことが起こるのは、『視覚』や『聴覚』の刺激のためです。


しかし、反面、『あいまいな情報』だったとしたら、逆に考えすぎて行動できなくなってしまいます。

これは、一度『あいまいな情報』に接してしまうと、あれこれ考えて、『不安』になるからです。

『不安』を感じると、行動できません。

そして、この『不安』は行動しない限り消えないので、ほとんどが先送りになってしまいます。


なので、販促物においてお客さんに情報を伝える場合は、『あいまいな伝え方』はかえって『不安』をあおるだけで、逆効果になるのです。

そうではなく、『ハッキリとしたゴール』を決めて、『なぜそのゴールを目指さなければいけないのか?』をしっかり伝えることが大切になります。

その結果、販促物に興味を示したお客さんは、『不安』が減り、行動できるようになるのです。




またその他の感覚については、どんなに『イメージ』や『言葉』を使ったメッセージを発信しても、販促物では、(3)の『味覚』や(4)の『臭覚』や(5)の『触覚』に関する情報は伝えにくくなります。

例えば、

◆美味し味わい

◆さわやかな匂い

◆気持ちのいい肌触り


などは、『メッセージよりも体験による記憶が勝る』のです。

そのため、お試し品やお試しコースで実際に体験してもらうと、購入してもらいやすいなります。


他にも、

◆フカフカのジュータンの感触を感じてもらいながら、買い物をしてもらうと買い回り時間が長くなる

◆レザーの肌触りの良いソファーに座ると、気持ちがリラックスする


ちょっと変わったところでは、

◆映画館でポップコーンの匂い嗅ぐことで、ポップコーンの匂いを感じると映画館を思い出して、また行きたくなる


など、『味覚』や『臭覚』や『触覚』による、『体験の記憶』は無意識のうちに仕掛けられています。


あなたの商品やサービスで、このような、『味覚』や『臭覚』や『触覚』による、『体験の記憶』をお客さんに感じてもらえるのなら、ぜひ取り入れてみて下さい。

『良い体験の記憶』があると、その後の、『イメージ』と『言葉』によるメッセージがとてもよく伝わるでしょう。

『五感』を意識した販促物は、とても効果があります。

ぜひお試しを。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則