店頭看板の事例(電鉄会社の初夏の見所) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

電鉄会社さんの『初夏の見所』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

電鉄会社さんが、『沿線の初夏の花が見ごろになった』ことをお知らせしている店頭看板です。

この看板の横に、備え付けのパンフレットがあり、見所を教えています。

通常は、5月初め~6月初めを、『初夏』と言うようですが、パンフレットを見ると6月末まで書かれていました。

そうなると、その間に、『梅雨』とも重なるので、この辺りもちょっと触れてみたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>まもなく初夏の花が見頃をむかえます。
>『電鉄名』沿線には、たくさんの見所がいっぱい!
>ぜひお出かけ下さい。



→この看板を、5月初めに出されてすでに約1カ月、パンフレットの内容は6月末までありますので、6月初めに、内容をちょっと書き替えてみてはどうでしょうか?

→5月初めなら、『まもなく初夏の花が見頃をむかえます』と、バラなどのイラストを描かれていてもよいと思います。

→でも、6月初めとなると、バラから『あじさいや花しょうぶ』にイラストを変えたほうが、季節感が出やすいです。

→そして、ツカミの言葉も、梅雨を意識したほうがいいでしょうね。

→できれば、『あっ、そう言われれば、そうかもしれないね』と思ってもらうことを、お伝えしたいですね。

→その上で、『あじさいや花しょうぶが見頃を迎えます』とすれば、『一度、見に行こうかな』と思ってもらいやすくなります。

→最後は、やっぱり、備え付けのパンフレットを持って帰ってもらいましょう。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(電鉄会社の初夏の見所)
6月と言えば梅雨です。
梅雨は毎日雨が降ると思いがちです
が、実は3日に1度は晴れ間がある
んですよ。

そんな梅雨の晴れ間の時に、『電鉄
名』沿線の見所で、『あじさいや花
しょうぶ』を楽しみませんか?

丁度、梅雨の時に見頃になるところ
が一杯です。

備え付けのパンフレットに、『見所
マップ』をご紹介しています。
ご自由にお持ち帰り下さいね!




【今回のポイント】

→備え付けのパンフレットを使って、長い期間お知らせする場合は、途中でお知らせする内容を変えることが今回のポイントです。

→今回の場合も、『5月初めは、バラ』、『6月初めは、あじさいと花しょうぶ』というようにしたほうが季節感が合って来ます。

→それと、もう一つ注意したいことは、『この看板でお客さんに、どんな行動をしてもらうのか?』です。

→現状の看板では、『ぜひお出かけ下さい』と、『お客さんに、電車を使ってお出かけしてもらう』ことのようだと思います。

→その気持ちは、よく分かりますが、この看板を見て、『じゃあ今から、その見所に行こう』と思うお客さんは少ないのです。

→なので、『まずは、備え付けのパンフレットを持ち帰ってもらう』ことを、最初の行動にしましょう。

→手元にパンフレットがあれば、『今度、このあじさい寺に行ってみようかな』と、なるかもしれないからです。

→『1ステップ』で行動してもらえればいいのですが、『2ステップ』で行動してもらうことも大切だと思います。

→そのための備え付けのパンフレットだと思うのです。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則