こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
何かの答えが欲しければ、問い掛けをすることです。
しかし、問い掛けのやり方によっては、答えやすいものと答えにくいものがあります。
<例えば>
◆(A)の問い掛け
『売上げを上げたいのですが、どうすればいいでしょうか?』
という問い掛けは、答えにくい問い掛けになります。
なぜなら、『売上げを上げたい』という『願望』は分かりますが、『いつまでに、どれくらい欲しいのか?』という『目標』がハッキリ決ってないからです。
なので、『いつまでに、どれくらい』を決めることが大切になります。
これを(A)の問い掛けに、付け加えると次のようになるのです。
◆(B)の問い掛け
『いつまでに、どれくらいの売上げを上げたいのですが、どうすればいいでしょうか?』
という問い掛けになります。
どうでしょうか?
(A)の問い掛けに比べて、具体的になったので、具体的な『手段』が答えられやすくなって来ました。
しかし、『目標』はハッキリと決まりましたが、(B)の問い掛けでも、まだまだ答えにくいでしょう。
なぜなら、『目標』を達成するための『手段』がまだハッキリしていないからです。
でも、『手段が分からないから、問い掛けているのだ』と思われる方も多いと思います。
しかし、だからと言って、『手段』を他人に教えてもらっても、上手く行きません。
なぜなら、教えてもらった人にとっては最適な『手段』であったとしても、あなたにとって最適かどうかが分からないからです。
また、教えてもらった『手段』に、何らかの違和感があるとしたら、ちょっと上手くいかなくなると、『自分には合わない』と言って、すぐにあきらめてしまいます。
なので、分からないからこそ、最初は自分で『手段』を決める必要があるのです。
極端な話、その『手段』で、『目標』が達成されなくてもいいと思います。
それよりも、自分で『手段』を考えて、決めることが大切なのです。
そうすると、自分で決めた『目標』を達成するために、自分で決めた『手段』を実行することができます。
どうでしょうか?
では、『目標』を達成するための『手段』は、どのように考えればいいのでしょうか?
いろいろな考え方がありますが、
<例えば>
◆(1)ターゲットを『誰に』するのか?
◆(2)『何を』商品にすればいいのか?
◆(3)どんな内容を『どう』伝えるのか?
◆(4)媒体は『何で』伝えるのか?
などを考えて行きます。
これらを(B)の問い掛けに、付け加えると次のようになるのです。
◆(C)の問い掛け
『いつまでに、どれくらいの売上げを上げるために、こんな媒体を使って、誰に、何を、どう伝えることで、目標が達成できるでしょうか?』
という問い掛けになります。
どうでしょうか?
このような(C)の問い掛けなら、答えやすいと思いませんか?
答えも簡単で、『できるのか?できないのか?』で、答えられます。
◆(A)の問い掛け
『売上げを上げたいのですが、どうすればいいでしょうか?』と比べてみると、その違いはハッキリと分かります。
どうでしょうか?
何かの答えが欲しければ、まずは、『目標』を決めて、それを達成する『手段』を決めて下さい。
たとえ、その『手段』が勘違いであったとしてもかまいません。
今の自分が考えられるものでいいのです。
とにかく、自分で決めることが大切になります。
自分で決めるから、行動できるし、変えることもできるのです。
逆に、自分で決めないから、行動できないし、何も変えることができないと思います。
『どんな手段がいいでしょうか?』と、問い掛けるのでなく、『この手段で達成できるでしょうか?』と、問い掛けることで、答えやすくなり、行動しやすくなるのです。
そして、行動した後で、『こんな手段をしたけれど、上手く行かなかったのですが、どうすればいいのでしょうか?』と問い掛けたほうが、答えやすくなると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則