店頭看板の事例(歯科医院の歯周病対策) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

歯科医院さんの『歯周病対策』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

歯科医院さんが、『歯周病対策』をお知らせしている店頭看板です。

とてもいい流れだと思います。

しかし、このままだと、『あっ、いいことを聞いた、それじゃ自宅の近くの歯医者さんに行こう』と、なるかもしれません。

なぜでしょうか?

それは、お客さんとのつながりが弱いので、『ここでなければいけない』と思ってもらえないからです。

では、どうすれば、お客さんとのつながりを持つことができるのでしょうか?

それは、まずこちらから、お客さんに近づいて行き、お客さんに共感してもらう必要があるのです。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>『店名』
>その出血、歯周病のサインかも
>歯と歯茎の境界を磨くと血が出ませんか?
>それは歯周病デス
>歯周病は痛みなく進行します。
>早めの治療をオススメします。
>『電話番号』




→お客さんに共感してもらうには、まず、『共感してもらいたいお客さん』を、ハッキリさせるのです。

→例えば、『30歳を過ぎた成人の80%は歯周病』というデータがあります。

→このデータをもとに、『共感してもらいたいお客さん』を決めましょう。

→そして、そのお客さんに、『現状の問題』や、『その問題の原因』を伝えることで、新しい解釈に気付かせてあげるのです。

→そうすると、この解釈を信じてもらえたお客さんと自店とに、共感が生まれます。

→もちろん、信じてもらえなかったお客さんとは共感は生まれませんが、それはそれでいいのです。

→しかしその分、共感が生まれたお客さんには、自店に来店してもらいやすくなります。

→なぜなら、他店とこのような共感ができるかどうか分からないからです。

→つまり、『歯医者さんなら、どこでも同じ』と、思われないメッセージが必要になります。

→そのためのしっかりしたメッセージで、お客さんに共感してもらいましょう。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(歯科医院の歯周病対策)
30歳を過ぎた働き盛りのあなたに
朝と晩にしっかり歯磨きをすると、
歯茎から血が出てきませんか?
実はそれ歯周病かもしれませんよ!
歯周病は痛みが伴わないので、あな
たと同じようにほとんどの人が気付
かない厄介な病気です。

お口の汚れは、24時間でネバネバ
の歯垢になり、48時間でカチカチ
の歯石になります。この歯石が歯周
病の原因です。
でも、いくら歯ブラシや歯間ブラシ
でしっかり磨いても、完全に落とす
ことはできません。
30歳を過ぎたら3~4カ月に1度
の定期検診で、歯石などをキレイに
落とすことをオススメします。
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→『共感してもらいたいお客さん』を決めて、そのお客さんの『現状の問題』に共感して、『その問題の原因』を伝えることで、新しい解釈に気付かせてあげることが今回のポイントです。

→このようにして、この新しい解釈を信じてもらえたお客さんとは共感が得られます。

→そうすれば、『歯医者さんなら、どこでも同じ』と、思われなくなるのです。

→そうなると、『どうせするのなら、このお店で』となるでしょう。

→共感してもらうには、『呼び掛けや問い掛けでお客さんに共感』し、『問題の提起や原因の明確化でお客さんから共感される』ことが必要です。

→プロとしての専門情報をできるだけ分かりやすいメッセージを伝えて下さい。

→そんな歯医者さんを、お客さんは待っています。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則