店頭看板の書き方で悩んでいるあなたに | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



店頭看板の書き方を、スタッフさんに伝えていて思うことは、『最初から、完璧に書こう』とし過ぎている気がします。

ひょっとしたら、仕事熱心なスタッフさんほど、『仕事だから・・・』と思われているからかもしれませんね。


これがもしも、趣味や遊びなら、最初はできることから始めて、だんだん上達していき、気が付けば上手くなっていたとなるように思います。

それが、仕事になると、急に、『○○しなければ・・・』となるのです。

この気持ちはとても大切なのですが、この『○○しなければ・・・』の前に、『イヤだけど、○○しなければ・・・』となることが多いように思います。

これでは、やり始めても長続きしないのです。

なので、『最初から、完璧に書こう』と思わず、最初はできることから始めましょう。



では、店頭看板で、最初にできることは何だと思いますか?

ベタな話ですが、まず、看板とペンを用意することです。

その上で、『最初に何を書くのか?』を考えます。


でも、最初は、『何を書けばいいのか?』、分からなくて悩むはずです。

そんな時は、『一言、次のように書いて下さい』と言っています。



◆(1)『○○ができます』

最初は、用意した看板に、『○○ができます』と、大きく一言を書くだけでいいのです。

この一言を書くだけでも、タイミングが良ければ、お客さんの反応があります。


では、『○○』には何を入れればいいのでしょうか?

ここには、『結果』や『手段』を入れて下さい。

例えば、『こんな結果ができます』とか、『こんな手段ができます』です。

もしも、もう少し書けるのなら、『こんな手段をすると、こんな結果ができます』、『○○をすると、○○ができます』と、つなげて下さい。



◆(2)『○○なあなたに』

(1)の『○○ができます』と書くことができたら、次は、『○○なあなたに』と、それを『誰に、呼び掛けたいのか?』を、冒頭に付け加えます。

『○○なあなたに』、『○○できます』、こんな感じです。

『○○なあなたに』の『○○』には、『悩み』や『望み』を入れて下さい。

例えば、『こんな悩みのあなたに』とか、『こんな望みのあなたに』です。



ここまでをつなげてみると、

◆『○○なあなたに』
◆『○○をすると』
◆『○○ができます』



このように(1)と(2)が書ければ、『誰に、何を、どうする』が伝えられますので、店頭看板の役割は十分に果たします。

どうでしょうか?

意外と簡単でしょ!



まずは、ここまでを繰り返してみて下さい。

そして、ある程度、(1)と(2)が書き慣れてきたら、次の(3)に挑戦して欲しいと思います。




◆(3)『○○と思っていませんか?』、『実は○○なんですよ』

これを、(1)と(2)の間に、付け加えます。

『○○と思っていませんか?』の『○○』に入る言葉は、お客さんの『断り文句』を入れると、とても簡単です。

このお客さんの『断り文句』は、違う言い方をすると、お客さんが思っている『当たり前』になります。

例えば、『こんな断り文句と思っていませんか?』

例えば、『こんなことを当たり前と思っていませんか?』

と、問い掛けるのです。

『こんなことを当たり前』と思っているお客さんからすれば、当たり前と思っていますので、興味が湧いて次を読みたくなります。


そうしたら、『実は○○なんですよ』と、今度は、プロであるあなたの解釈を伝えるのです。

ここでの『○○』は、プロである『あなたの当たり前』が入ります。

そうすると、お客さんが『へぇ~、そうなの』となれば気付きになって、さらに興味を持ってもらえるのです。

しかも、『お客さんの当たり前』が、『プロであるあなたの当たり前』に解釈が変わりますので、あなたの提案を受け入れやすくなって来ます。



この(3)を(1)と(2)の間に入れると、こんな感じです。


◆『○○なあなたに』
◆『○○と思ったことありませんか?』
◆『実は○○なんですよ』
◆『○○をすると』
◆『○○ができます』


どうでしょうか?

ちゃんと店頭看板の流れになっているでしょう。

(3)の『実は○○なんですよ』は、ちょっと経験が要るかもしれませんね。

なのでまずは、(1)と(2)までを考えてみて下さい。

きっと、そのうち(3)も書けるようになると思いますよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則