店頭看板の事例(整骨院のEMS) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

整骨院さんの『EMS』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

整骨院さんが、『今話題のEMSを導入した』と、お知らせしている店頭看板です。

今、肉体改造が流行っています。

コマーシャルでも、ビフォー&アフターの映像が流れていることが多いです。

でも、そのためには、『辛い運動』は欠かせません。

『そんな辛い運動をしなくてもいいですよ』と、お知らせしています。

しかし、いきなり商品の話をしてしまっているので、ちょっともったいないですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>今話題のEMS
>肉体改造マシーン導入しました
>2/20~体験会開始
>自分で鍛えることが難しい
>インナーマッスルを
>寝たままで筋トレ可能!
>・ポッコリお腹が・・・
>・たるんだ二の腕が・・・
>・お尻を引き締めたい・・・
>・ジムに通う時間が・・・
>・運動不足なのは自覚しているが・・・
>・姿勢を治したい・・・
>EMSで解決!
>予約枠あと僅かです!



→お客さんに伝えたい内容は、この内容で十分だと思います。

→でも、伝える順番を少し変えると、もっと伝わりやすいメッセージになりそうですね。

→現状で、もったいないのは、『こんなことをすると、こんなことになります』と、いきなり商品の話をしているところでしょう。

→これでは、現状に何の疑問も持たずに、この最初の商品の話を読んでしまいます。

→すると、『どんな問題がある人にいいのか?』が分からないから、『注目しない』のです。

→『でも、それは、後に書いてある』と、言われるかもしれませんね。

→しかし、お客さんは、『自分に関係する情報かどうか?』を、最初の書き出しで判断することが多いのです。

→最初に、『注目しない』と判断されたら、ほぼ次は読んでもらえません。

→たとえ読んだとしても、『興味が湧きにくい』のです。

→興味が湧きにくいので、行動を促されても、『欲求が出ない』ので行動してもらえないと思います。

→なので、最初に伝えるのは、『こんな方に、こんな問題ありませんか?』と、『問題』を伝えるのです。

→そうすると、『あっ、私のことだ』と、現状に疑問を持つので、『注目』してくれます。

→そうしたら、先程の『こんなことをすると、こんなことになります』と、対策と結果を伝えましょう。

→今度は、現状に疑問を持ちながら読んでいるので、『興味』を待ちます。

→そしたら、『まずは、こちらから』と、行動を促せば、『欲求』が出てくるのです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(整骨院のEMS)
ポッコリお腹やたるんだお尻・二の
腕が気になり出したあなたに

でもジムの辛い運動は『ちょっと』
と躊躇していませんか?

当院では今話題の『EMS』を導入
し、鍛えることが難しいインナーマ
ッスルなどを電気の刺激で寝たまま
簡単に鍛えることができます。

只今、体験会をやってます。参加枠
は残りわずかです。体験希望の方は
早めにご予約を!
『店名』『電話番号』『受付時間』




【今回のポイント】

→『最初に何から伝えるのか?』で、ほぼ内容が同じでも、反応が変わってくることを知るのが今回のポイントです。

→最初は、いきなり『商品の話』をするのではなく、『問題の話』をしましょう。

→『問題の話』で、現状に疑問を持ってもらってから、『商品の話』をします。

→すると、『こんな私が、これをすると、こんな結果になるのか』と注目し、興味を持つのです。

→そしたら、後は、行動を促すだけになります。

→具体的に、『体験会、〇〇分で、〇〇〇〇円』と、時間と料金を示してもいいでしょう。

→具体的に示すことで、より欲求が出て来ます。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則