似ているようで似ていない『クリーニングと保管』を使ったビジネスとは? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



あなたは、『衣替え』という言葉をご存知でしょうか?

シーズンに合った衣類を入れ替えることです。

昔は春と秋の2回ありました。

それが、今は春だけとなり、その『春の衣替え』もどんどん減っているように思います。

『どうしてかな?』と、ちょっと考えてみました。



1つ目は、衣類のカジュアル化により、季節に関係なく着られる衣類が増えたことがあげられるでしょう。

2つ目は、収納スペースが限られているため、キレイに仕上げて仕舞うと幅や厚みがあって、上手く収納できないことが考えられます。

そのため、そのまま丸めて片付けた方が、ラクだからではないでしょうか?

3つ目は、『折角来シーズンも着るのなら、着る直前に一番キレイな状態にしたい』という願望があるのかもしれませんね。

4つ目は、単純に衣替えの入れ替え作業が、思いのほか面倒くさいからだと思います。



この他いろいろなことがあると思いますが、『収納スペースが限られている』、『一番キレイな状態で着たい』、『面倒くさい作業を先送りしたい』などでしょうか?



このようなことから、今、『クリーニングと保管を合わせたサービス』のビジネスが主婦のみなさんの間で大変人気です。

これは、シーズン終わりの衣類を預かり、長期間保管し、次のシーズンで必要になる前にキレイな状態にして返すというビジネスになります。



このビジネスのサービス内容を、まったく違う業者さんがやっているケースがあるのです。

それは、

◆(A)クリーニング業者さんが、保管サービスをしているビジネス

◆(B)保管業者さんが、直前クリーニングサービスをしているビジネス



どうでしょうか?

何となく同じようなサービスのビジネスに見えませんか?


でも、実際はやっていることがまったく違うのです。

それは何だと思いますか?




一度考えてみて下さい。




(A)のクリーニング業者さんは、ほとんどが『衣類』に焦点を当てて考えています。

なので、『衣類をキレイにするために、しばらく保管をする』と考えて、『次のシーズンの前にキレイな状態の衣類にしてお返する』ビジネスです。



では、(B)の保管業者さんは、どこに焦点を当てて考えていると思いますか?

それは、保管業者さんは、文字通り『収納スペース』に焦点を当てているのです。

そうすると、どんな考えになるかと言うと、


『お客さんの自宅のスペースが広く使えるようにするために、しばらく保管をする』と考えて、『次のシーズンの前にキレイな状態の衣類にしてお返しする』ビジネスです。



先程のクリーニング業者さんは、『衣類』に焦点が当たっていましたが、保管業者さんは、『お客さんの収納スペース』に焦点が当たっています。

もう少し言うと、『お客さん』に焦点を当てて、より近づこうとしているのです。

例えば、『冬物の衣類』はそのシーズンだけの問題ですが、『収納スペース』は日々の暮らしにとって大きく影響される問題になります。

そんな日々の暮らしが快適になるように、その1つの手段が今回の『保管+直前クリーニングサービス』なのです。


どうでしょうか?


もしも、あなたが、このような2つの考え方をもっている業者さんがいるとしたら、どちらにお願いするでしょうか?

おそらく、よりお客さんに近づこうとしている(B)の保管業者さんを選ぶのではないでしょうか?



これは、保管業者さんが良くて、クリーニング業者さんが悪いと言っているのではありません。

ただ、『どこに焦点を当てているのか?』が問題だと言っているのです。


もしも、(A)のクリーニング業者さんが、『衣類』ではなく、『お客さん』に近づこうと焦点を当てていたら、保管業者さんより、もっときめの細かいサービスになることが想像されます。



やっていることは同じに見えて、実はまったく違うビジネスをしているのは、『どこに焦点を当てているのか?』で決まるのです。

ちょっと意識を変えるだけで、まったく違うサービが生まれることでしょう。

もうすぐ『春の衣替え』が始まります。

その前に、一度考えてみてはどうでしょうか?




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則