店頭看板の事例(もつ鍋店のもつ鍋) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

もつ鍋店さんの『もつ鍋』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

もつ鍋店さんが、自慢の『もつ鍋』をおすすめしている店頭看板です。

今や飲食店の看板では欠かせない、『メニュー写真』があって、とてもいい看板だと思います。

このような看板を見た時に、『写真』の次に、どうしても気になってしまうのが、『この看板の主語は?』です。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>イチオシメニュー
>ピリ辛 旨い
>(写真)
>もつ鍋(うどん付)980円(税込)
>『店名』特製ダレで甘辛に仕上げました!
>辛いのが苦手な方も一度お試し下さいませ。
>一人前でも出来ます



→このような流れで書いた看板の『主語』は、何だと思いますか?

→この看板の『主語は、商品』です。

→『商品メニュー』が主語になっています。

→このような書き方の特徴は、『何を売りたいのか?』が分かりやすいことです。

→つまり、『何をイチオシしてるのか?』が分かります。

→しかし、だから、『食べてくれるのか?』と言えば、そうではないのです。

→どちらか言うと、『主語が、お客さん』で、『誰にイチオシなのか?』がハッキリしているほうが、『食べてもらえる』ことが多いでしょう。

→なので、今の『主語が、商品』の看板を、『主語が、お客さん』の看板に変えてみたいと思います。

→とは言っても、今の看板が良くできているので、ちょっと付け足すだけでいいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(もつ鍋店のもつ鍋)
寒い日は体が温たまる鍋もいいな!
でも、もつ鍋は辛いから、ちょっと
苦手と思っていませんか?

当店のもつ鍋は甘辛く仕上げていま
すので大丈夫ですよ!
 特製ダレで旨辛イチオシメニュー
もつ鍋(うどん付) 980円税込
1人前からでもできますよ!
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→今の『主語が、商品』の看板を、『主語が、お客さん』の看板に変えてみることが今回のポイントです。

→今の看板の流れは、『イチオシの商品メニュー』→『イチオシ理由』→『行動の促し』になっています。

→これを、『イチオシのお客さんに問い掛け』→『イチオシ理由』→『商品メニュー』→『行動の促し』、こんな感じの流れに変えるのです。

→では、なぜ『主語が、お客さん』だといいのでしょうか?

→それは、主語が商品だと、しょせん『他人事』になってしまい、『お店がイチオシだけ』となってしまうのです。

→それを、主語がお客さんにすると、一気に『自分事』に変わり、興味を持ちだす人が現れ出します。

→ちょっとしたことですが、反応が変わってくるから不思議です。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則