店頭看板の事例(チョコレート専門店のクリスマスギフト) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

チョコレート専門店さんの『クリスマスギフト』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

今日はクリスマスイブです。

数日前からチョコレート専門店さんで、『今年は誰かのサンタクロースになってみませんか?』と呼び掛けている店頭看板を見つけました。

なかなか面白い呼び掛けです。

でも、『誰かの』の部分がちょっと気になります。

多くの人に呼び掛けたいのは分かるのですが、もうちょっとだけ絞り込んでみたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>Merry
>Christmas
>今年は誰かの
>サンタクロースに
>なってみませんか?



→『誰かの』を、ちょっとだけ絞り込むと、どうなるかを考えてみます。

→例えば、恋人、友達、知り合い、家族、会社の仲間、子供達などなど、いろいろです。

→もしも、恋人だとして、『恋人にチョコレートを贈る』となると、チョコレートが大好きな恋人なら別ですが、クリスマスのプレゼントとしては少し物足りない気もします。

→では、恋人ではない人、例えば、友達や知り合いにクリスマスプレゼントを贈るとなると、相手がもらって負担を感じない配慮が必要です。

→よく言われるポイントは3つあります。

→(1)あったら便利だけど、自分では買わないもの

→(2)一杯あっても困らないもの

→(3)使ったり、時間が経てばなくなるもの

→今回のチョコレートは、(3)にあたります。

→ここをクリアすれば、後は、『重すぎず安っぽくない』予算の配慮です。

→状況にもよりますが、だいたい予算2000円前後が目安になります。

→こんなことを付け加えてお知らせしたいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(チョコレート専門店のクリスマスギフト)
日頃の感謝の気持ちをプレゼントで
表したいあなたに

今年はサンタクロースになってみま
せんか?

プレゼント選びのポイントは、予算
2000円前後で重すぎず安っぽく
なくです。

チョコレートギフトなら、スイーツ
好きの人にも喜ばれますよ!

クリスマス限定品も沢山あります。
お早目に!




【今回のポイント】

→『誰かの』と多くの人に呼び掛けるのではなく、『相手の顔が見える』くらいまで絞り込んで呼び掛けることが今回のポイントです。

→今回は、『日頃の感謝の気持ちをプレゼントで表したい』とあなたが思う相手にしました。

→これでも、まだ相手の顔がボンヤリとしていますが、何人かの顔が浮かべばいいのです。

→そして、顔が浮かぶことで、『そうだ、何かプレゼントしなくっちゃ』となれば、興味を持ってもらえます。

→『プレゼント選らびのポイント』も、絞り込むことで『相手の顔が見える』からオススメできるのです。

→プレゼントの場合、『いくらにしようかな?』と予算は結構悩みます。

→そんな時に、ポイントをアドバイスしておけば、とても決めやすくなるのです。

→商品を売ることも大切ですが、誰に売るのかを絞り込んで伝えるかはもっと大切になります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則