店頭看板の事例(紳士服専門店のオーダースーツ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

紳士服専門店さんの『オーダースーツ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

紳士服専門店さんが、『オーダースーツ』の年内仕上げができることをお知らせしている店頭看板です。

『なるほど、12月17日までなら年内に仕上がるのか』と、この看板で分かることは、『タイミング』だけになります。

では、『どんな人にオススメしているのでしょうか?』、あるいは、『なぜオススメするのでしょうか?』

この当たりを伝えたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>緊急 『店名』オーダー
>年内納めのご案内
>12月17日(木)
>年内納め承ります
>くわしくはスタッフまで
>※一部対外商品もございます




→『必要な人だけ読んでもらえればいい』と思ってお知らせしているのなら、それでもいいと思います。

→しかし、できれば、『どんな人が必要なのか?』、『なぜ必要なのか?』をお知らせすれば、『年明けに必要かもしれない?』と気付いた人に、興味を持ってもらいやすいのです。

→例えば、『こんなあなたに、今のスーツで大丈夫ですか?』と、現状に疑問を持ってもらう問い掛けも必要だと思います。

→その後に、年内納めの期日をお知らせしても遅くないのです。

→そして、『どんなオーダースーツが作れるのか?』を簡単に説明します。

→最後は、『こんな方も大歓迎!』と行動を促したいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(紳士服専門店のオーダースーツ)
新年の挨拶など、年明けに人と会う
機会が多いビジネスマンのあなたに

今のスーツで大丈夫ですか?

12月17日(木)までなら、オー
ダースーツが年内仕立てできます。

定番スタイルはもちろん、最新のト
レンドスーツもお任せ下さい。

『こんなスーツが欲しい』と雑誌の
切り抜きをお持ちの方も大歓迎!
詳しくは店内スタッフまで
『店名』『電話番号』『営業時間』




【今回のポイント】

→単に『タイミング』だけをお知らせするのではなく、『どんな人が必要なのか?』、『なぜ必要なのか?』をお知らせして、『年明けに必要かも?』と気付かせることが今回のポイントです。

→お客さんは頭の中でイメージできなければ、行動できません。

→なので、『年明けのシーン』をイメージしてもらうことが大切です。

→イメージできると、『確かに、今のスーツでは、さすがにマズイかも?』と現状に疑問を持てば、『年内仕立て』に興味が湧くかもしれません。

→『タイミング』をお知らせすることは、大切です。

→しかし、それだけでは不親切と感じて下さい。

→『利用シーンとタイミング』がつながって、初めて行動してもらえるのだと思います。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則