店頭看板の事例(もつ鍋専門店の博多もつ鍋) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

もつ鍋専門店さんの『博多もつ鍋』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

  
 
 
 

【コメント】

もつ鍋専門店さんが、『忘新年会に博多もつ鍋』をオススメしている店頭看板です。

上部の札が、表裏で『営業中』と『準備中』となっており、時間により裏返される仕組みになっています。

『忘新年会』となっているとことを見ると、この看板を来年まで使うようですね。

できれば、『忘年会は忘年会』として、『新年会は新年会』としての看板を書いて欲しいと思います。

なぜなら、そのほうがお客さんの状況で呼び掛けやすいからです。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>営業中
>月~金 ~23時(LO22時30分)
>土・日・祝 ~22時(LO21時30分)
>忘新年会に
>博多もつ鍋はいかがですか?
>☆モツ煮込みもどうぞ!
>飲み放題もあります!
>『店名』



→看板の流れが、『このタイミングで、この商品はいかがですか?』、『この商品もどうぞ』、『この商品もあります』と、商品が中心のお知らせのやり方ですね。

→分かりやすいのですが、反面、お客さんの状況を伝えていないので、『よ~し、ここにしよう!』となりにくいと思います。

→『忘年会』をしたいと思っているお客さんの状況を察して、呼び掛けてあげましょう。

→その上で、『博多もつ鍋』を写真付きで紹介します。

→後は、『飲み放題』のことを伝えて、予約を取りやすいように『電話番号』を伝えておきたいですね。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(もつ鍋専門店の博多もつ鍋)
大勢でやる忘年会もいいけど、やっ
ぱり気の合う仲間とは格別!
3~4人揃ったら、『もつ鍋』でも
囲んでみませんか?
 『博多もつ鍋』
脂っこくなく、後味スッキリの和牛
モツをワイワイおしゃべりしながら
食べてみて下さい。

飲み放題もOK。ご予約頂けると席
を確保しておきます。
『店名』『電話番号』『受付時間』




【今回のポイント】

→『このタイミングで、この商品はいかがですか?』、『この商品もどうぞ』、『この商品もあります』と、商品中心の呼び掛けでなく、『忘年会』をしたいと思っているお客さんの状況を察して、呼び掛けてあげることが今回のポイントです。

→もつ鍋は、ニラやキャベツ、もやし、豆腐といろいろな野菜が沢山とれて、ダイエットにも効果があるから女子にも人気があります。

→3~4人の集まりで、味と雰囲気がよければ、大宴会につながる可能性もあるのです。

→そのためには、『どんな思いで来店してもらったのか?』、お客さんの状況を察することが大切だと思います。

→これからは、単に商品だけをオススメしているだけでは選ばれません。

→店頭看板も、もっとお客さんに近づいて行って欲しいと思います。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則