こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。
もしも、あなたに今、問題があるとします。
するとたぶん、問題があると感じているのだけれど、『どこに問題点があるのか分からない』、こんな感じではないでしょうか?
そんな時は、次の3つの問い掛け言葉が役に立ちます。
それは、
◆(1)『なぜ〇〇なのか?』
◆(2)『ということは、どういうことか?』
◆(3)『では、どうするのか?』
この3つです。
(1)の『なぜ〇〇なのか?』で、問題点に注目します。
そして、(2)の『ということは、どういうことか?』で問題点を広げて、(3)の『では、どうするのか?』で問題点を狭めるのです。
つまり、3つの問い掛け言葉を使って、問題点に注目し、広げ、狭めて、解決の方向へ導くというやり方になります。
<例えば>
スタッフさんに新しい仕事を覚えてもらうために、研修をしなければいけない時で考えてみます。
このような場合、スタッフさんは、ただ指示に従うだけで、何も質問しないことが多いです。
これって、『本当に分っているのだろうか?』と、ふと疑問に感じることはありませんか?
こんな時、あなたはどうしていますか?
ここで、先ほどの3つの問い掛け言葉を使ってみるのです。
◆(1)『なぜ、ただ指示に従うだけなのか?』、『なぜ、何も質問しないのか?』
こんな感じで、まず問題点を整理し、問題点に注目するのです。
そうして、その問い掛けに自らが答えます。
『問題がないのだろうか?』
『やる気がないのだろうか?』
イヤどちらも違うように思うと、自問自答するのです。
そして、ひょっとして、
『どう動けばいいのか分からないから』、あるいは、『何を聞いたらいいのか分からないから』ではないだろうか?
これが問題点だと仮定したら、次は、
◆(2)『とういうことは、どういうことか?』と、問題点を広げていきます。
『どう動いていいのか分からないということは?』
『何を聞けばいいのか分からないということは?』
まだ失敗していないからではないだろうか?
『ということは、どういうことか?』
失敗していないから、何も聞くことができないし、失敗したくないから、指示に従うのではないだろうか?
この『失敗していないから』と、『失敗したくないから』ということに気付けば、次は、
◆(3)『では、どうするのか?』と、問題点を狭めていきます。
失敗していないから何も聞くことができないし、失敗したくないから指示に従うのであれば、『まず、失敗させればいいのだ』となるのです。
『では、どうするのか?』
それには、『体験させることだ』
頭で分ったつもりになっていても、実際に体を動かしてみると、分からないことが沢山でてきます。
そうすれば、『こんな時、どうすればいいのかな?』という疑問が出て来て、初めて自分から質問したくなるはずです。
でもこの時、失敗することを怖れて動けないスタッフさんもいます。
『では、どうするのか?』
そんな時は、『失敗しても叱らないようにしよう』、いやむしろ、『失敗することは、自分を知るチャンスだから、いいことだと理解してもらおう』と気付いたとします。
こんなことを意識しながら、スタッフさんに体験してもらうことで、『新しい仕事を覚えてもらおう』とすれば、意外と上手くいくのです。
どうでしょうか?
今まで思いつかなかった問題点と解決策のきっかけができたように思いませんか?
今回は、短くまとめましたが、
◆(1)『なぜ〇〇なのか?』
◆(2)『ということは、どういうことか?』
◆(3)『では、どうするのか?』
この3つの問い掛け言葉を繰り返し使って、問題点に注目し、広げ、狭めて、解決の方向へ導いて下さい。
きっと、ヒントが沢山見つかると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則