求人と集客との不思議な関係 | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



一概には言えませんが、求人で困っているお店は、集客でも困っていることが多いです。

なぜでしょうか?

ちょっと考えてみたいと思います。


<例えば>
スタッフさんに対しての社長さんの悩みとして

◆求人をしても、スタッフさんが全く募集してくれない

◆採用できたとしても、すぐに辞めてしまう

◆こちらが思っている通りに、なかなか育ってくれない



一方、お客さんに対しての社長さんの悩みとして

◆販促物で集客しても、お客さんが全く来店してくれない

◆来店してもらったとしても、1~2回ですぐに来なくなる

◆お店が思うように、なかなか上得意客になってくれない


どうでしょうか?

何か似ているような気がしませんか?



求人や集客で、『新しいスタッフさんやお客さんを集めることも大切ですが、今いるスタッフさんやお客さんが満足して楽しめているのか?』のほうが、もっと大切なことであるとよく言われます。

なぜなら、求人や集客が必要になるのは、現状のスタッフさんが辞めてしまったとか、今まで来店していたお客さんが来なくなってしまったことがほとんどだからです。


つまり、現状に何らかの不満や不安、あるいは不信なことがあって、辞めたくなったり、来なくなったりすると思われます。


では、『なぜ、不満や不安や不信になるのでしょうか?』

このようなトラブルやクレームが起こる原因の8割は、『思い違い』や『勘違い』によるものです。

単なる、『思い違い』や『勘違い』から起こります。


これって、怖くないですか?

相手のことを知ろうともせず、相手のことに興味を持たず、ただ、自分勝手に『分ったつもり』になって行動することで、トラブルやクレームは起こります。


これは、社長さんやスタッフさん、あるいはお客さんが、それぞれ『思い違い』や『勘違い』して行動しようとするからです。


では、このようなことが起こらないようにするには、どうすればいいのでしょうか?


一番簡単な方法は、『聴き取ること』です。

耳を傾け、話し合うことで、大抵の『思い違い』や『勘違い』は解消できます。


<例えば>
お客さんが、何かで困られてお店に来られた場合

◆『どうされたのですか?』

◆『何か特別なことでもあったのですか?』

とまず、『なぜ来店されのか?』、その理由を聞くだけです。



もっと聞くことができれば、

◆『どこで、起きたのですか?』

◆『どんな時に、そうなったのですか?』

◆『誰と一緒だったのですか?』などなど


とにかく、最初に事情を聴き取るようにすればいいのです。



スタッフさんの場合も同じように、スタッフさんが何かで困っていたら

◆『どうしたの?』

◆『何か特別なことがあったの?』

◆『何でもいいから、言ってみて』

◆『どこで、起きたの?』

◆『どんな時に、そうなったの?』

◆『誰から、言われたの?』などなど



とにかく、何かが起きたら最初に聴き取るのです。


このような声掛け1つで、コミュニケーションが取りやすく、風通しのよい雰囲気になり、『思い違い』や『勘違い』の大半はなくなります。

そうなれば、相手目線で求人のことも、集客のことも考えられるのです。

そして、その聴き取った『満足することや楽しいこと』で、新しい人を集めればいいと思います。




求人や集客で上手くいかないのは、双方に『思い違い』や『勘違い』があるからです。


もしも今、求人や集客で困っていたら、新しい人を集める前に、『今いる人が満足して楽しめているのか?』を一度、現状に疑問を持ってみて下さい。

そして、コミュニケーションが不十分と感じたら、耳を傾け、話し合うことをおすすめします。


不思議なことに、求人か集客か、どちらか一方が上手く行くようになると、もう一方も上手くいくようですよ。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則