事実も大切ですが、問題シーンと願望シーンはもっと大切! | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



販促物を考える場合、まずお客さんの悩みなどの『問題』を探します。

その時、『何が、どうした』という、『事実』を探そうとするのです。


<例えば>最近、多くの女性の悩みのタネになっている『抜け毛』について

『女性に、抜け毛が、増えた』


こんな事実があったとします。

この『何が、どうした』という『事実』に対して、『何を、どうする』という『商品』を提供してしまうのです。


<例えば>

◆『抜け毛の改善に、ヘッドスパはいかがですか?』


こんな感じで、お客さんに問い掛けたとしても、大抵、上手くいきません。

なぜなら、問い掛けたお客さんが、『どこで』、『どんな時に』、『どんな問題シーン』と、この商品が関係するのか、まったくイメージできないからです。


これだと、単に『事実』に対して『商品』を提供しているだけなので、極端な話、『誰でもいいから、買って下さい』と言われているような気になります。

昔は、それでも良かったのかもしれません。

しかし、今は、これでは売れないのです。



では、どうすればイメージしてもらえるのでしょうか?

何が大切なのでしょうか?

それには、お客さんにイメージしてもらいやすくする、『問題シーン』が欠かせないのです。


『こんな問題シーンのあるあなたに、こんなことはありませんか?』

『こんな悩みのあなたに、こんな問題シーンはありませんか?』


このような『問題シーン』を使った問い掛けをすることで、お客さんにイメージしてもらいやすくなります。



<例えば>先程の『抜け毛が増えた』という事実の『問題シーン』とは、

◆『毎日、お風呂の排水口に残る髪の毛を見て、えっこんなに・・・と、ビックリしたことありませんか?』

◆『風呂場の排水口に20本、タイルで拭いて10本、ブラッシングしてまた10本、このままじゃヤバイと思ったことありませんか?』



こんな感じで、『問題シーン』をハッキリさせると、実際にこのことを体験しているお客さんは、『ハッ』とします。

すると、自分自身の抜け毛に対する問題意識が、ぐ~んと強くなるのです。

こうなれば、『原因』をシッカリ伝えた後に、その解決策としての『商品』を伝えれば、メッセージが伝わりやすくなります。


<例えば>

◆『最近、抜け毛は男性だけじゃなく、多くの女性の悩みのタネになっています』

◆『原因は、頭皮の悪化、ストレス、偏った食事です』

◆『ヘッドスパで抜け毛の改善と予防ができます』

◆『頭皮の毛穴に詰まった汚れをクレンジング』

◆『血行を改善させるマッサージでストレス解消』

◆『痛んだ髪や頭皮に栄養補給』




このように『ヘッドスパ』という商品までつなげやすくなるのです。


これだけでもいいのですが、できれば、さらに、問題が解決した後に、『どこで、どうしたい』という、『願望シーン』もイメージしやすくすればもっといいと思います。

<例えば>

◆『抜け毛の改善で、トップにボリュームのあるスタイルが作りやすくなり、新しい髪型にお似合いの服装選びも楽しくなりますよ!』


こんな感じで、解決後の『願望シーン』も伝えてあげると、『それなら、やってみよう!』となりやすいです。



◆『抜け毛の改善に、ヘッドスパはいかがですか?』

と、『事実』と商品だけを伝えただけでは、お客さんと商品との距離感が遠すぎてピーンと来ないのです。

そうではなく、『問題シーン』や、『願望シーン』をハッキリさせて、お客さんと商品との距離感を縮めることで上手くいきます。



この後は、行動を促すだけで、売上げにつながって行くのです。

<例えば>

◆『ご都合の良い時間に、早めにご相談下さい』

◆『店名』、『電話番号』、『受付時間』


こんな感じです。


ちょっと、お客さんを意識していれば、普段の何気ない会話の中に、多くの情報が埋もれています。

『問題シーン』と、『解願望シーン』を是非伝えてあげて下さいね。





最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則