店頭看板の事例(生花店の敬老の日) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

生花店さんの『敬老の日』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

今日は、『敬老の日』ですね。

生花店さんで、少し前から、『敬老の日』に向けてお知らせしている店頭看板です。

『花のある楽しい時間』を、おすすめしています。

では、『敬老の日は、どんな花を贈ればいいのでしょうか?』

この当たりを投げ掛けて、流れのあるメッセージにしたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>9.21
>敬老の日
>お世話になった方々に
>長寿を祝い感謝をする日
>花のある楽しい時間を贈りませんか?



→敬老の日の意味合いは、これでよく分かります。

→母の日なら『カーネーション』、では、敬老の日は『どんな花を贈ればいいのでしょうか?』

→まず、定番と呼ばれるお花を伝えることが大切です。

→でも、定番だからといって、必ずその定番のお花を贈る必要はありません。

→しかし、定番があると、比べられるので決めやすいのです。

→その定番のお花の写真を貼りつけて、簡単な説明をします。

→そして、最後に、『〇〇』と、一言添えて贈られると喜ばれることまちがいなしですよ!

→と、言って行動を促しましょう。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(生花店の敬老の日)
母の日は、『カーネーション』
父の日は、『バラ』
では、敬老の日は?
迷いますよね。実は、『りんどう』
が定番なんですよ!
 秋の花、りんどうの紫は、古来より
尊敬する人に贈る色になります。

『いつまでも元気でね!』の一言を
添えて贈られると、喜ばれること
まちがいなしですよ!




【今回のポイント】

→敬老の日は『どんな花を贈ればいいのか?』、意外と知られていない、定番のお花をお知らせすることが今回のポイントです。

→もちろん、『感謝の気持ち』を伝えるのですから、どんなお花でもいいと思います。

→でも、それでは、なかなか『決められない』のです。

→『決められない』ということは、『買えない』と、ほぼ同じと考えます。

→看板でおすすめされている、『りんどう』が気にいれば、『りんどう』にすればいいし、『りんどう』よりも、もっと好きなお花があればそのお花にすればいいのです。

→この時点では、もうすでにお花を買うことを決めています。

→『決められなくて、買えない』のでなく、『決めているけど、どれを買おうか迷っている』という状況を作り出してあげるのです。

→こんな些細なことでも、『買えるか、買えないか』が決まります。

→お客さん寄りで、お知らせするって大切ですね。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則

次回のブログ記事は、9月24日です。