店頭看板の事例(日本酒直営店の生原酒) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

日本酒直営店さんの『生原酒』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

日本酒直営店さんが、しぼりたての『生原酒の販売』をお知らせしている店頭看板です。

しぼりたての生原酒は、通常、秋に仕込んだお酒をそのまま瓶に詰め、フレッシュな状態でお届けする季節限定のお酒になります。

そのため本来は、11月下旬~2月下旬にしか飲めません。

しかし、高度な酒造り工場による機械化で、季節を問わない酒造りが可能となり、今は、常時の提供ができるようになっています。

そのような酒造り工場を、『四季醸造蔵』というようです。

このようなことは、日本酒製造メーカーである蔵元の直営店だからできる販売方法と思います。

この当たりのことを、伝えたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>しごりたて
>蔵元直送
>『生原酒』
>大好きなあの人に
>お世話になったあの人に
>『日本酒名』
>直営店のみの販売です。
>ラッピングします。



→まず、最初にお伝えしなければいけないことがあります。

→それは、『しぼりたて生原酒がいつでも飲める』ということです。

→このことを『ご存知でしたか?』と、問い掛けることからスタートします。

→そして、『なぜそれができるのか?』、『どんな味わいなのか?』を簡単に伝えて、『生原酒』が大好きな人を刺激するのです。

→最後は、もう一度『ここでしか飲めないお酒です』と、行動を刺激しましょう。

→贈り物にもできることをさりげなく伝えます。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(日本酒直営店の生原酒)
日本酒のしぼりたて『生原酒』がい
つでも飲めるってご存知でしたか?

四季醸造蔵なので、いつでもフレッ
シュな『生原酒』が飲めるのです。
アルコール度数は20%前後ですが
飲みやすく、すっきりした味わいの
お酒に仕上がっています。

冷やしてそのままか、オンザロック
がおすすめです。旬の素材を活かし
た濃い目の味付け料理とよく合いま
す。

蔵元直送!『日本酒名』生原酒
ここでしか飲めないお酒です。
ラッピングすれば贈り物としても喜
ばれます。




【今回のポイント】

→何と言っても、『しぼりたて生原酒がいつでも飲めるってご存知でしたか?』、この問い掛けをすることが今回のポイントです。

→これを見た、『生原酒』が大好きな人は、『えっ、本当』となります。

→なぜなら、『生原酒』が飲みたくても、もう季節が過ぎているので、飲めないとあきらめているからです。

→しかも、そのあとに、『もう飲みたくて仕方ない』と思わす内容を伝えると、思わず確かめてみたくなります。

→そして、『ここでしか飲めないお酒です』と言われたら、『1本買っておこう』となるのです。

→または、『話のネタとして、あの人に持っていってみようかな』となるかもしれません。

→など、『こうなれば、いいなぁ~』という流れを作りましょう。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則