『と』の関係と、『の』の関係 | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



『と』の関係と、『の』の関係って知ってますか?

と言われても、分かりませんよね。

この関係の違いが分かって、『と』を『の』にすると、上手くいくとうお話をします。


<例えば>

◆『お店とお客さん』、『お店のお客さん』

◆『お客さんと商品』、『お客さんの商品』

◆『商品と自分』、『商品の自分』

◆『自分と同僚』、『自分の同僚』



何となく、距離感が違うように思いませんか?


『と』の関係は、足し算とよく言われます。

『と』には、何らかの壁があって、違うものが出会っている感じがする、ちょっと距離感がある関係です。


一方、『の』の関係は、掛け算とよく言われ、壁がないか、あっても乗り越えられるくらいで、何か一緒になっている感じがする、距離感がない関係です。



<例えば>

職場が同じで役割が同じ、4人のチームがいる、A店とB店があったとします。

◆A店は、『自分と同僚』という考え方をする、『と』の関係のチーム

◆B店は、『自分の同僚』という考え方をする、『の』の関係のチーム



この2つのお店の特徴は、どんなことが想像されるでしょうか?



A店のチームは、『自分と同僚』という考え方をしているので、いい意味の『競争関係』があると思います。

この競争関係をうまく使って、『個人の力』を強くすることが大切です。

なので、A店の特徴は、ズバリ『個人の力』になります。

しかし、競争関係が強くなり過ぎると、『自分と敵』となることがあるので注意が必要です。



一方、B店のチームは、『自分の同僚』という考え方をしているので、言い方を変えれば、『自分の仲間』と言う、『つながりの関係』があると思います。

『個人の力』も大切ですが、『チームの力』を一番大切と考え、チームを強くしようとするのです。

なので、B店の特徴は、ズバリ『チームの力』になります。

しかし、意識が低いと、馴れ合いになる恐れがあり、注意が必要です。



それぞれに、良い面、悪い面ありますが、どちらのチームが良いのでしょうか?


もしも、『個人の力』と、『チームの力』が数値化できるとした場合を考えてみます。

<例えば>

◆Aチームは、通常の2倍の力があるスーパースターが1人、一人前が3人。

◆Bチームは、スーパースターはいないが、4人ともチームワークがよくて、通常より2割増のスタッフさん。


計算すると、次のようになります。

◆Aチーム 2+1+1+1=5

◆Bチーム 1.2+1.2+1.2+1.2=4.8



『なんだ、やっぱり、スーパースターがいるAチームがいるほうが、強いではないか』

と思ったでしょう。

でも、この後、Bチームがあと少しだけ、努力すれば、Aチームを追い越してしまいます。

なぜなら、Bチームには、『自分の仲間』と言う、強いつながりがあって、『チームの力』が強くなる仕組みを、すでに身に付けているからです。

いくら『個人の力』が強くても、それ以上に『チームの力』は強力になります。

『チームの力』が強くなり、その上で、それぞれの『個人の力』が強くなれば、総合力は最強です。



でも、『チームの力』は、黙って得られるものではありません。

常に、人とのつながりを大切にして、積極的に働きかけないと始まらないのです。

そのために、『と』の関係から、『の』の関係が必要になります。



次こそは、『スーパースターが来ること』を夢見て待っていても、スーパースターは来てくれません。

そうではなく、『強いつながりのあるチーム』が育つ環境を作って、総合力を上げて行きましょう。


そのために、『の』の関係は大切ですね。





最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則