店頭看板の事例(うなぎ店の調理の待ち時間) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

うなぎ店さんの『調理の待ち時間』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

うなぎ屋さんが、『調理の待ち時間』をお知らせしている店頭看板です。

きっとお客さんから、『いつまで待たせるの?』、『早くしてよ、早く!』と言われることが多かったのだと思います。

このように事前に書いておくと、このことを承知で、お店に入ってもらえるので、もう上のような苦情を聞く心配はありません。

でも、折角なので、『なぜ、お待たせするのか?』、この理由も伝えたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>初めに
>30分程頂く事
>ご了承下さい
>尚、ご予約頂ければ
>指定時刻に用意致します。
>うな丼 ¥1900より
>うなぎ屋のつまみあります!




→まず、『なぜ、お待たせするのか?』、この理由を伝えます。

→だから、『これだけ時間がかかるので、ご了承下さい』と続けると、納得しやすいです。

→それから、それをイメージさせる『作業中の写真』と、『説明文』がいります。

→なぜなら、そのほうが『少し待ってでも、食べたいな』と感じてもらいやすくなるからです。

→それと、待って頂く時の『つまみ』も、さりげなく紹介しておきましょう。

→最後は、ご予約へのお誘いです。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(うなぎ店の調理の待ち時間)
うなぎは、作りたてが一番おいしい
ので、ご注文を頂いてからさばいて
います。そのため、焼き上がるまで
『30~40分程』、お時間を頂く
ことをご了承ください。
 備長炭で、表面はカリッと身はふっ
くら、香ばしい香りがたまらない!
お待ち頂く間『うなぎ屋のつまみ』
もご用意できます。尚ご予約頂けれ
ば指定時刻に作りたてをお出しする
ることが可能です。ご予約はこちら
『店名』『電話番号』『受付時間』




【今回のポイント】

→夏バテ防止や疲労回復に効果があるうなぎは、これからの季節に食べたいものの1つです。

→『でも、長く待たされるのがイヤ』と感じるお客さんも多いと思います。

→このように、最初に時間がかかることを伝えておくと、ゆったりした時間の時に来店してもらえるのです。

→しかも、そのこだわりの理由を伝えることで、美味しさや価値を高めることが出来るので、一石二鳥になります。

→『出てくるまでが遅い』と、クレームになっていたことが、事前に知らせることで、『だから、美味しいのか』と、来店の理由に変えることが今回のポイントです。

→今回の事例は、『弱み』を『強み』に変えるヒントになると思います。




こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則