『聴き取る力』が売上げアップのポイントに(続き) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



お客さんに『どんな事情があるのか?』を事前に聴くことが、売上げアップの大切なポイントになると、先日のブログ記事で書きました。

『聴き取る力』が売上げのポイントに


また、最近の売上げが上がらない原因の1つに、『聴き取る力』が弱いこともあげました。

私は、売上げアップを決める8割は、この『聴き取る力』に原因があると考えています。


では、残りの2割は、何でしょうか?


今日は、残りの『組み合せる力』と、『伝える力』のお話をします。

2割と言いても大切な話です。

なぜ、2割なのかと言うと、『聴き取る力』で知り得た内容から、組み合わせ、伝えるからで、売上げアップにはとても大切な力になります。



まず、『組み合せる力』とは、何でしょうか?

何かで悩んだり、何かの望みがあったりするお客さんには、それぞれ『事情』があります。

その『事情』以外にも、お客さんには悩みがあるのです。

それは、『条件』になります。

『許させる条件』と、『許されない条件』が、お客さんにはそれぞれあるのです。


その『条件』によっては、行動したくても行動できません。


『組み合せる力』とは、その『条件』を変えて、組み合わせ、行動させやすくする力になります。

その『条件』とは、大きく分けて、『結果の条件』、『原因の条件』、『対策の条件』、この3つです。


<例えば>

◆『もしも、この条件ならば、行動してもらえるかな?』

と考えて行きます。

すぐに考え付く条件が、『対策の条件』である『割引き』です。

価格を割り引く条件で、お客さんに、行動してもらうことも、1つになります。

でも、できれば、『このような良い結果になります』、『これが原因なので、この対策を』というような条件で、行動してもらいましょう。



もう1つの『伝える力』とは、何でしょうか?

それぞれの『事情』や『条件』を持つお客さんには、伝えるメッセージが違ってきます。

そこで、『個別の意味づけ』を流れとして、『伝える力』が必要になるのです。


基本の『個別の意味づけ』の流れは、『誰に』、『何ができる』、そのために『何をする』になります。

これは、店頭看板でも、よく伝えている流れです。



こんな感じで、『聴き取る力』、『組み合せる力』、『伝える力』を身に付けていけば売上げが上がり出します。


次に示すものは、3つの力のポイントと流れを簡単にまとめたものです。

<ここから>

◆(1)【聴き取る力】お客さん毎に、状況が違うので、事情を聞き取る

【質問】
『どうされたのですか?』
『どこで』『どんな時』『誰と』 (問題シーンの質問)
『何が』『どうした』 (事実の質問)
『どうしたい』 (解決シーンの質問)

【共感】
『そうですね』(相槌を打って共感)
『本当ですね』(相槌を打って共感)
『〇〇なんですね』(オーム返しで共感して聴く)



◆(2)【組み合せる力】お客さん毎に、考え方が違うので、条件を組み合せる

【結果】
『きっと、こんな結果になりますよ』

【原因】
『おそらく、これが原因です』

【対策】
『たぶん、こうするとうまくいきますよ』

※どんな『条件』を組み合せると、お客さんの考え方が変わるのか?



◆(3)【伝える力】お客さん毎に、メッセージが違うので、個別の意味づけを流れとして伝える

『誰に』
『何ができる』
そのために
『何をする』

【行動】
『どうされますか?』(判断を促し、行動させる)

<ここまで>



まずは、売上げの8割を決める、『聴き取る力』から身に付けて下さい。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則