店頭看板の事例(布団店の仕立て直し) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

布団店さんの『仕立て直し』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

布団店さんが、『布団の仕立て直し』と、『レンタル布団』をお知らせしている店頭看板です。

このような『商品・サービス名』と、『料金』だけの店頭看板が、多く見られます。

どうしてでしょうか?

とにかく、まず『商品・サービス名と料金を、伝えなければいけない』という『思い込み』が考えられます。

そして、この『思い込み』が勘違いであることに気付かないから、この店頭看板があるのです。

お店として『一番お知らせしたい内容』だと思いますので、たぶん、ずっと同じ看板を置き続けていると思います。


日本には、『季節の変わり目』という、販売チャンスがあります。

『今、何をするチャンスなのか?』をお知らせしたいですね。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>・仕立て直し
>綿布団 9600~
>羽毛布団 21060~

>・レンタル布団
>掛・敷・枕 3点セット カバー付
>2泊3日 3000円



→お布団で、『今、何をするチャンスなのか?』と考えます。

→すると、もう朝晩の寒さも峠を越し、冬用の羽毛布団を仕舞い込む時期だと気付くのです。

→そのことに気付くと『仕舞い込みの今が、仕立て直しのチャンスです』と呼び掛けられます。

→呼び掛けた後は、理由を説明して、結果を示すのです。

→そして、すべての羽毛布団が『仕立て直し』できるわけではないので、まずは羽毛の状態を確認させて下さい。

→と言って、無料診断を促します。



【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(布団店の仕立て直し)
羽毛布団が温かくない、羽毛がヘタ
ってきた、生地から飛び出してきた
という経験はありませんか?

こんなサインが出たら仕舞い込みの
今が、仕立て直しのチャンスです!

長年使っていると、汗の汚れや摩擦
などから羽毛同士が絡まり、正常な
ダウンがやせてカサが減り、温かく
なくなります。でも仕立て直し後は
カサが戻り新品同様の温かさです。

しかし全ての布団が仕立て直しでき
る訳ではありません。まずは羽毛の
状態を確認する必要があります。
無料診断を実施中です。ご連絡を頂
ければお伺いします。
『店名』『電話番号』『受付時間』




【今回のポイント】

→『今、何をするチャンスなのか?』を考えて、商品・サービスを1つに絞って呼び掛けることが今回のポイントです。

→最近は、ただ単に、商品・サービス名や料金だけでは、興味を持ってもらえません。

→季節の変わり目に合わせた『お役立ち情報』を書いて、商品・サービスにつなげていくようにしましょう。

→季節の変わり目に合わせることで、お客さんもイメージしやすくなるので、『そう言えば、そうね』と興味を持ちやすくなります。

→商品・サービスという『手段』を売るのでなく、『商品・サービスを使う理由』を教えて、『商品・サービスにつなげる』のです。

→このように考えていると、ずっと同じ内容の店頭看板では、きっと物足らなくなってきます。

→プロの立場で、お客さんの生活を支えてあげて下さい。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則