販促物は、リサーチが8割 | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。



4月に、事務所で仕事をしていると、『コンコン』とドアをよくたたかれます。

予約のない場合は、たいてい『飛び込みの営業マンさん』です。

ドアを開けると、セリフも、たいてい

◆『この地域の担当になりましたので、ご挨拶に来ました』

◆『今お使いの〇〇で、お困りのことはないでしょうか?』

◆『何かありましたら、よろしくお願いします』

◆『よろしければ、名刺交換させて下さい』


こんな感じです。

たいていの場合は、ドアを半開きにして話をするのですが、『スーツが、ビシッとしている営業マンさん』には、話が聞きたくなるので、中に入ってもらいます。


もちろん、その営業マンさんが取り扱っている商品の話を聞きたいのではありません。

『なぜ、スーツをビシッと着こなしているのか?』

その当たりの事情が聞きたいからです。


→わたし『どうぞ、中に入って下さい』

◆営業マン『失礼します』


名刺交換をして、一通り営業マンさんの話も聞いて、


→わたし『なぜ、スーツをビシッと着こなしているのですか?』

◆営業マン『ありがとうございます。このような仕事をしていると、人と会う機会が多くて、見た目が気になるんです』

→わたし『見た目が気になるんだ』

◆営業マン『そうなんです。見た目が悪いと、相手にも失礼になるので、できるだけ気を付けています』

→わたし『へぇ~、すごいね。どれくらいのペースでクリーニングしているの?』

◆営業マン『少なくとも1カ月に1回以上は、クリーニングに出しています』

→わたし『1カ月に1回以上。それって、どんないいことあるの?』

◆営業マン『そうですね・・・、見た目がキチッとしていたら安心ですし、何か自信が持てそうな気がするのです』

→わたし『やっぱり、すごいね。それって、自分でそうしようと思ったの?』

◆営業マン『いえ、私の上司から入社の時に言われて、それを続けているのです』

→わたし『へぇ~、そうなんだ。いい上司さんに巡りあえたね。それを続けているあなたも立派やね』

◆営業マン『ありがとうございます』



こんな感じの会話でした。

結果、この営業マンさんの商品には、興味を持ちませんでしたが、この営業マンさんの人柄には興味を持ちました。

それこそ、『何かあったら、一度連絡したい』という気持ちです。


今回は、急にやって来た営業マンさんとの『単なる雑談』です。

しかし、これが販促物を作るための『リサーチ』だったとしたら、これだけで、クリーニング店さんの店頭看板ができます。


<ここから>

新年度は、仕事で出会いが多くなるあなたに

春は、スーツが目立つ季節!冬の間、コートに隠れていたスーツが今度は見た目の基準になります。

身だしなみや見た目をよくしませんか?

見た目がよくなると安心され、信用されやすくなるので、自信を持って仕事ができますよ!

スーツのクリーニング
『見た目がよくなるコース』
¥〇〇〇〇

あなたの第一印象を考えると、1カ月に1回以上クリーニングすることも、大切な仕事の一つかもしれませんね。

<ここまで>



急にやって来た営業マンさんとの『単なる雑談』が、クリーニング店さんの『スーツのクリーニング』をお知らせする店頭看板になりました。

どうでしょうか?

ほとんどが『雑談』の内容です。



このように、販促物の8割は、『リサーチ』で決まります。

『リサーチ』する機会は、その気になれば、いつでも、どこでもあるのです。


まず、始めに、目の前のお客さんから『リサーチ』してみませんか?

きっと雑談の中から、大切な情報が見つかると思いますよ。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則