店頭看板の事例(レンタル着物店のモーニング黒留袖レンタルセット) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、販促相談員の伊丹芳則です。

レンタル着物店さんの『モーニング黒留袖レンタルセット』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

レンタル着物店さんが、結婚式を迎える新郎新婦のご両親のために、『モーニングと黒留袖のレンタルと着付けサービス等のセット』をお知らせしている店頭看板です。

昔は、自前の黒留袖の着物やモーニングを持っていましたが、今は、レンタルされる方が増えています。

しかし、お客さんは、『着物をレンタルするだけ』ではダメで、着付けや、ヘアセット、メイクなどを、当日の忙しい時間の中で支度しなければいけません。

そこで、考えたのが、この『モーニング・黒留袖レンタルセット』という商品です。

この当たりのお客さんの事情を察して、流れを作って行きたいと思います。



ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>結婚シーズン・・・
>おかあさん、おとうさん、ありがとう
>黒留・モーニングセット
>(セット・メイク付)26560円
>ご列席の方々は・・・
>振袖・訪問着・黒留袖
>すべて(ぞうり・バック付)9800円税別です
>お着付けサービス



→まずは、新郎新婦の『ご両親の立場』を代弁して、呼び掛けます。

→次は、『ご両親の気持ち』の代弁です。

→そして、その解決策をお知らせします。

→それから、『こんないいことがありますよ』と一言加えます。

→できれば、『1つの看板で1つの商品を』伝えたいので、『ご列席の方々への着付けサービス』は、省きます。

→なぜなら、メッセージを届きやすくしたいからです。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
◆店頭看板の事例(レンタル着物店のモーニング黒留袖レンタルセット)
『やっぱり結婚式にはモーニングと
黒留袖で』と思っている新郎新婦の
ご両親様に
でも着付けは難しいし、髪のセット
をしていたら間に合うかどうか不安
になっていませんか?

式当日お店に来て頂くだけでレンタ
ル、着付け、ヘアセット、メイクま
で全てココでできるので安心ですよ。
モーニング・黒留袖レンタルセット
(着付け、ヘアセット、メイク、各
小物付) ¥26560

着物姿で立ったり、座ったり、お食
事したりしても苦しくなく、着崩れ
しない着付けです。
ご予約はこちらから
『店名』『電話番号』『受付時間』




【今回のポイント】

→『ご両親の立場』を代弁して呼び掛け、『ご両親の気持ち』を代弁してあげて、流れを作ることが今回のポイントです。

→そうすることで、お客さんに寄り添ったお知らせができます。

→いきなり、『こんな便利な商品ですよ』と言われるよりも、ずっと心に響くことでしょう。

→それと、大切なことは、その商品・サービスを使うと、『どんないいことがあるのか?』も、ちょっとお知らせすると、とても決めやすくなります。

→お客さんの『立場・気持ち』の代弁、解決策、良い結果などの流れでお知らせして下さい。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則