店頭看板の事例(スーパーの富有柿) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。

スーパーさんの『富有柿』に関する気になる店内看板の事例を紹介します。

【現状の店内看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

いつも紹介しているスーパーさんが、『富有柿』をお知らせしている店内看板(手書きPOP)です。

とてもよく出来ています。


店内看板(手書きPOP)と店頭看板の違いは、店内か、店頭かだけではありません。

このような販促物には、次のような働きがあります。

それは、『人を集めて、品を売り、人に喜ばれる』という働きです。


お客さんに喜ばれるために、『人を集める』

お客さんに喜ばれるために、『品を売る』

この2つがとても大切なことになります。


違いは、『この2つのどちらに重点があるのか?』にあるのです。

どちらかと言うと、『人を集める』に重点があるのが、店頭看板の働きになります。

一方、どちらかと言うと、『品を売る』に重点があるのが、店内看板(POP)の働きです。


なので、上の写真の店内看板(POP)は、『富有柿を売る』に重点を置いて書かれています。

では、これを『人を集める』ことに重点を置いたらどうなるか?



ちょっと変更して、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>富有柿って
>富有柿って完全甘柿
>果肉は平種柿にくらべて
>かたく甘さも強いです

>主な生産地は
>奈良、福岡、ギフ、和歌山に
>なります

>柿にはビタミンA・Cが豊富
>疲労回復やかぜの予防そして
>ガン予防にも効果があると
>言われています

>福岡産 富有柿
>1玉 99円(本体)




→『品を売る』場合は、ストレートに『富有柿って』と紹介すればいいのですが、『人を集める』となると、まず、注目させる必要があります。

→では、『何で注目させればいいのか?』を考えるのです。

→ここでは、お客さんにまだ知らない情報を投げ掛けて、『〇〇って知ってましたか?』と問い掛けたいと思います。

→次に、『どんな人に効果があるのか?』、『どんな人に喜ばれるのか?』を知らせます。

→そして、『キャッチフレーズ』を付けて、『どこで育ったのか』も伝えましょう。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
店頭看板の事例
(スーパーの富有柿)
『柿が赤くなれば、医者が青くなる』
と言われるくらい、柿は栄養素が高く
健康によい果物って知ってましたか?

疲労回復やかぜの予防、二日酔い
にも効果があると言われています。

シャキシャキした歯ごたえが好きな方
や、一週間ほど置いてジューシーな果
汁やシッカリした甘さが好きな方の両
方に喜ばれる日持ちのいい果物です。

ビタミンC・Aが一杯の甘柿の王様
『富有柿』(福岡南東部の丘陵育ち)
1玉 99円(本体)




【今回のポイント】

→『人を集める』ことを意識して、『人を中心にした表現にすること』が今回のポイントです。

→まず『〇〇って知ってましたか?』と、買い物をしているお母さんに問い掛けます。

→次に、『疲労回復』、『かぜの予防』、『二日酔い』という効果を知らせるのです。

→これにより、『疲れがたまっているお母さんに』、『かぜが心配なお子さんに』、『二日酔いの時のお父さんに』効果があると、イメージさせます。

→また、『シャキシャキした歯ごたえが好きな方』や、一週間ほど置いて『ジューシーな果汁やシッカリした甘さが好きな方』に喜ばれると伝えることで、柿は日持ちがするため、『買いだめしても大丈夫ですよ』と何気なく刺激するのです。

→そして、この情報で集まった人に、こんな特徴の品を売ります。



こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則


なぜ店頭看板が必要なのか?店頭看板の役割は?