あなたの質問で、答えにたどり着きますか? | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

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もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。



何か問題があって考える時、まず行うのが自分自身への質問です。

この質問の仕方で、『答えにたどり着くか?』、『答えにたどり着かないか?』が決まるというお話をします。

何か問題がある時の質問で多いのは、『どうすればいいのか?』という問い掛けです。

でも、この質問では、なかなかうまくたどり着きません。



<例えば>ある月の売上げを上げたい場合

◆質問(A)『売上げを上げるにはどうすればいいのだろうか?』

と、自分自身に『方法を問う』質問をしたとします。

この質問をいきなりしても、よいアイデアは出きません。

なぜなら、まだ何も『結果』を決めずに、『方法』だけを考えているからです。



では、どんな質問をすればいいのでしょうか?



◆質問(B)『昨年と同じ方法で、いくら売上げが上がるだろうか?』

という『結果を問う』質問を、まずします。

<例えば>

→質問(B)の答えが『450万円』で、『目標とする売上げが550万円』とします。

→この質問(B)と目標から、差額の『100万円』が不足です。

→仮に、平均客単価が『5千円』とすると、客数が『200人』不足します。



このように、まず『結果を問う』ことで、客数不足『200人』という数値課題を見つけることができるのです。


客数不足『200人』が分かれば、次の質問をします。


◆質問(C)『不足の200人は、リピート客何人で、新規客何人を、集客すればいいか?』

→仮に、リピート客『150人』、新規客『50人』としたとします。


さらに次の質問は、

◆質問(D)『集客の手段として、何をどれだけ使うのか?』

→仮に、リピート客は、『ハガキDM』を使い、新規客は。『チラシ』を使うとします。

→ハガキDMの反応率『20%』とすると、『150人 ÷ 20% = 750枚』と計算されるので、『ハガキDMの必要枚数』は、『750枚』です。

→チラシの反応率『0.5%』とすると、『50人 ÷ 0.5% = 1万枚』と計算されるので、『チラシの必要枚数』は、『1万枚』です。



ここまでを整理すると、下のような数値課題が見つかります。

(1)不足売上げ『100万円』

(2)不足客数『200人』

(3)不足リピート客数『150人』、不足新規客数『50人』

(4)ハガキDM枚数『750枚』、チラシ枚数『1万枚』



これらは、『結果を問う』ことで出て来た数値です。

この数値を踏まえて、次の質問をします。


◆質問(E)
『ハガキDM750枚を使って、どんな内容にすれば、リピート客150人を集めることができるか?』

『チラシ1万枚を使って、どんな内容にすれば、新規客50人を集めることができるか?』


この質問(E)と、最初の質問(A)『売上げを上げるにはどうすればいいのだろうか?』とを比べてみれば、どちらが答えにたどり着きやすいかは分かると思います。


ポイントは、『方法を問う』のでなく、『結果を問う』です。


『結果』を積み上げて行きある程度の骨格を決めてから、その後『方法』の中身を考えればうまくいきます。


『どんな内容にするか?』の『方法』の中身は、『誰に呼び掛ければいいのか?』、『今、何ができるのか?』、『そのために、何をすればいいのか?』などの販促物の作り方を参考にして考えればいいだけです。



質問の仕方で、『答えにたどり着くか?』、『答えにたどり着かないか?』が決まります。

『結果を問う』ことで、まず骨格を決めて下さい。

意外と簡単に道筋が見えてくるかもしれませんよ。





最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則