店頭看板の事例(パンケーキ専門店の限定パンケーキ) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。

パンケーキ専門店さんの『限定パンケーキ』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

 
 
 

【コメント】

行列ができるパンケーキ専門店の限定パンケーキの店頭看板です。

主に若い女性のグループや男女のカップルの行列が目立ちます。

今回の『新!恋する桃のパンケーキ』というネーミングも人気の秘密です。

思わず食べたくなる『写真』や商品の詳しい説明があり、とてもいい感じです。

まあ、もともと人気のお店なのだから、このままの看板でもいいと思います。


でも、あえて、ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>夏季限定 1日限定30食
>7月7日~8月17日まで
>(パンケーキの写真)
>新!恋する桃のパンケーキ
>毎年大人気のパンケーキが2年ぶりにリニューアル!
>国産の完熟桃を使ったコンポート
>ボリュームも更にUP
>桃のジュレや桃のソース、桃のアイス、とまさに桃づくし
>お好みで紅茶とカラメルを煮込んだソースをかけて、2つの味でお楽しみ下さい
>税込¥1300





→行列ができるお店なので、お客さんはこの店頭看板を見る前に、もう入店する事を決めています。

→通常の店頭看板の役割の1つが『入店促進』です。

→それが、このお店の場合は、必要ありません。

→なので、もしも仮に、行列ができなくなって『入店促進』しなければならないという前提で考えていきます。

→ハッキリ言って縁起でもない、大きなお世話かもしれませんね。



→通常、お客さんは、『商品』を欲しいとは思いません。

→お客さんは、『いい結果』を欲しいと思います。

→なので、一番最初は、『いい結果』の情報から伝えると流れを作りやすくなります。

→この場合の『いい結果』とは、グループやカップルで一緒に、この桃のパンケーキを食べた時の『変化』を伝えることで、興味を引きます。

→その後、ネーミングと写真、商品説明、料金というお知らせでいいと思います。

→『1日30食限定』なので、お早目にと書いて、『残り何食』と表示すると、より希少性を高める事ができると思います。





【変更後看板の文章】

〈例えば〉
店頭看板の事例
(パンケーキ専門店の限定パンケーキ)
旬の桃のパンケーキ、二人で分け合うと
思わず、笑顔で見つめ合いますよ!

『新!恋する桃のパンケーキ』
(パンケーキの写真)
夏季限定(7/7~8/17まで)

国産の完熟した旬の桃は甘くて、ビタミンCや食物繊維が豊富で、肌や体に大変よいと言われています。

毎年大人気の桃のパンケーキを2年ぶりにリニューアル!
◆ボリュームを更にUP
◆桃のジュレ・ソース・アイスと桃づくし
◆紅茶とカラメルを煮込んだソースもお好みで
◆¥1300税込

『1日30食限定』なので、お早目に!
現在、残りあと『何食』です。




【今回のポイント】

→お客さんは、『商品』より『いい結果』を望みます。

→しかも、『いい結果』とは、『生活の変化』や『状況の変化』のようなレベルです。

→お客さんに『その変化』を伝えて、興味を引く事が今回のポイントです。

→例えば、『いい結果』が『甘くて美味しい』では、弱過ぎます。

→今回の場合ですと、『笑顔で見つめ合い、カップルの雰囲気がよくなる』事が、『いい結果』になります。

→この『いい結果』の伝え方が弱いと、その結果を手に入れたいと思わないので行動しません。

→お客さんに興味を持って欲しければ、『生活の変化』や『状況の変化』が伝わるレベルの『いい結果』を示しましょう。





こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則


なぜ店頭看板が必要なのか?店頭看板の役割は?