事例紹介のブログ記事を読んでいて気になること | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。



ブログで店頭看板の事例を紹介していますと、他の実績事例の紹介ブログの記事が気になります。

何気なく見ていると、次回も読みたいなと思うブログと、そうでないブログに分かれます。



違いは、どこにあるのかな?



今度は意識して見ていると、どうやら冒頭部分の入り方に違いがあることに気づきました。



<例えば>実績事例の紹介ブログの冒頭部分の入り方

(A)今回は、こんな商品の事例です。この商品は・・・・・

(B)今回は、こんなお客さんの事例です。このお客さんは・・・・・


このように『商品』か、『お客さん』か、どちらを『主語』にして書き始めているかで、その後の内容が大きく変わってきています。



◆(A)の『商品』を主語にしている場合

書き手からすると、少しでも『商品のよさ』を読み手に理解してもらおうと、いきなり『商品の話』から始めます。

商品の特徴や品質のよさ、他の商品との違い等、商品説明に8割以上を費やした内容になる場合が多いです。

でも、実際の現場では商品に至るまでに、色々な事情があります。

しかし、それらは省かれ『商品の話』だけに焦点が当たるのです。



一方

◆(B)の『お客さん』を主語にしている場合

『どこで、何が、どうなった』、それは、『いつ、誰の話で、それをどうした』というように、『お客さん』に焦点が当たっています。


そのお客さんならではの固有の事情を詳しく紹介しています。



読み手は、そんなお客さんの事情に興味があります。

どんな生活シーンで、どんな問題が発生し、どれくらい困っているのか知りたいのです。


今回のお客さんは・・・・と、事情を伝えると、読み手は頭の中でその『問題シーン』を思い浮かべ、『この人は、こんな事で困っているのだ』、『ひょっとしたら、自分も同じかもしれない』と無意識にイメージしてしまいます。


この『問題シーン』をイメージさせる事が大切なのです。


なぜなら、『問題シーン』がイメージされれば、無意識に『解決策』を探し出そうとするからです。


(A)のように、書き手が自分の都合で『商品の話』をするのでなく、(B)のように、読み手が『解決策』を探し出そうとしている時に、『商品の話』をすれば、喜んで受け入れてもらえます。

例え、その問題シーンが、読み手にとって全く関係ないことでもかまわないのです。

そのお客さんならではの固有の事情に、関心を示して、勝手にイメージしてくれます。



こんな都合のよいことを、省いてはもったいないと思いませんか?

でも、頭で分っていても、うっかりすると、すぐに『商品の話』から書き始めてしまいます。



今回は、自戒も込めて書いてみました。




最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則