クリーニング店さんの『布団』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】

【コメント】
クリーニング店さんが、お布団の入れ替え時期のタイミングでお知らせしている、とてもいい感じの店頭看板です。
『きてね』と、ミッフィーのイラストが、かわいいですね。
できれば『どんな状況のお布団なのか?』を絞り込むと、よりお客さんに近づくことができるので、反応がよくなりますよ。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>お布団を定期的にクリーニング
>シーズン終わりには、丸洗いが必要です。
>カビやダニからお布団を守り
>臭いを消し、ふわっと気持ちよい寝心地が
>期待できます。
>寝具クーポン(布団・毛布のみ)
>30%引き 2014.5.31まで
→『どんな状況のお布団なのか?』を、具体的に絞り込むと、例えば
→◆『普段、干すことができない』お布団
→◆『天日干ししたいけど、花粉が気になって干せない』お布団
→◆『干すのが大変だから、ついついそのままになっている』お布団
→このように絞り込むことができます。
→『なぜ絞り込むといいのか?』というと、お客さんに生活シーンをイメージさせることで、現実味が出てきて、自分事になるからです。
→いきなりお『布団のクリーニング』と言ってしまうと、まだ生活シーンがイメージできないので、他人事になり、見過ごされてしまいます。
→さらに、次のようにすると『お客さんの絞り込み』ができます。
→◆天日干ししたいけど、花粉が気になって干せない花粉症のあなたに
→◆干すのが大変だから、ついついそのままになっているおばあちゃんへ
→このようにお客さんを絞り込むと、さらに現実味が出て、より反応してもらえます。
→『狭く』絞り込むと、『強く』現実味が出て、感情が揺さぶられ、行動しやすくなるのです。
【変更後看板の文章】
〈例えば〉
店頭看板の事例
(クリーニング店の布団)
(クリーニング店の布団)
お布団を干すのが大変だから、ついつい
そのままになっているおばあちゃんへ
お布団って重くてかさばるから大変ですね。
そんな時は、『毎日めくる』だけでもいいですよ!
今日は足元、明日は頭側、半分づつめくるのがコツです。
でも、シーズン終わりには『お布団の丸洗い』が必要です。
カビやダニからお布団を守り、臭いを消し、
ふわっと気持ちよい寝心地になります。
持ってくるのが大変なら、お電話頂ければ取りに行きますよ。
000-000-0000(営業時間00時まで)
そのままになっているおばあちゃんへ
お布団って重くてかさばるから大変ですね。
そんな時は、『毎日めくる』だけでもいいですよ!
今日は足元、明日は頭側、半分づつめくるのがコツです。
でも、シーズン終わりには『お布団の丸洗い』が必要です。
カビやダニからお布団を守り、臭いを消し、
ふわっと気持ちよい寝心地になります。
持ってくるのが大変なら、お電話頂ければ取りに行きますよ。
000-000-0000(営業時間00時まで)
【今回のポイント】
→『狭く』絞り込み、絞り込んだお客さんが困っている『問題』に、共感し、『個別の解決策』を提案することが今回のポイントです。
→個別対応すると、より現実味が出て、感情が揺さぶられ、行動しやすくなります。
→ここで注目すべきは、このおばあちゃんだけでなく、『布団をそのままにしている』お客さんが沢山いるという事です。
→そんなお客さんが、この看板を見た時に、『あっ、私もそうだ』と思ってもらえれば、その方も現実味が出て、行動しやすくなります。
→現状の看板では、『30%引き』を特典にしていましたが、変更後の看板では、『取りに行く事』を特典にしています。
→取りに行きますが、30%引きはしません。
→どちらが『お得か?』というよりも、どちらが『利用しやすいか?』を考えるとうまくいきます。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング 伊丹芳則
なぜ店頭看板が必要なのか?店頭看板の役割は?