とあるメキシコの語学学校


クローはメキシコ系アメリカ人だ だが 一切スペイン語はしゃべれない

母はメキシコ人 父はアメリカ人で 時々メキシコからいとこや叔父があそびにきていた

だが 母が楽しそうに会話しててもクローは全くわからず 会話に入れない

それが幼いころからコンプレックスだった


そんなこともあって クローは高校時代に交換留学生制度をつかってメキシコに語学留学にきていた

そのときに 知り合ったのが 日系アメリカ人 ジョー カジマである

ジョーは スペイン語の覚えが悪く どちらかと言うとダメ生徒であった

歳はジョーが二つ上だが スペイン語でクローにかなわないジョーは

よくクローに頼ってきてた 頼られるのも悪い気がしないクローは いつもつるんで

メキシコでは仲良くしていた クローが国に帰る1週間前に 

(親の仕事を手伝うことに)

といって ジョーは帰国した それ以来彼には会っていなかったし 連絡もしていなかった


                   廃れた村のはずれ


だいじょうぶか??


そう言いながら兵士?らしき男はクローの撃たれた傷を手当する

(幸い弾は貫通している 腱にも当たってないしちゃんと治療すれば数日で治るはずだ)

腰に携帯していた応急用の消毒薬を傷口に塗り 包帯を巻いてくれた

随分戦場に慣れてる男なのだろうか? 物凄く用意周到である

(ん?オマエは) 男が声をあげると

(あ、あんたは)クローも同じく声を上げる


ひさしぶりだな!!


なんと 二人は知り合いだったのである


                      廃れた村


クローは 自転車を発見する

ただサドルが無い 酒場にあった椅子を壊し 椅子の座る部分を強引にあてがう

隙間に酒場でみつけたナプキンなどを差し込むと なんとか動かなくなった

(これならいけるかな?)

クローは自転車にのって少しこいでみる 意外と快適だ

もうどちらが空港か解らないが 空港?もしくは国境までいけるかもしれない?

雇い主である傭兵隊が壊滅した今 クローの選択肢は帰国だけである

なんとか 空港や国境までいき 大使館で保護してもらう

それで 生きて帰る そのくらいしか もうクローには残されていなかった

あの平凡で退屈な毎日が懐かしい 年収1万ドルでもたとえ5千ドルでも

あの毎日コーラが飲める毎日に戻りたい 心の底からそう思った

だがクローに安息など訪れてはくれなかった

(車だ、、) トラック?のような車がこちらに向かってくる

嫌な予感がしたクローは進行方向から来るトラックを避け 右手のほうにハンドルを切り

右手側に自転車を漕ぎ出した するとトラックはクローのほうに向かってきた 明らかに

クローを狙っている!!

クローは必死に廃れた村の方に自転車をこいだ だが相手は車 かなうわけがない

あっという間においつかれ車に接触されたその衝撃で 自転車ごと横転するクロー

車から何人か降りてきた 武装している とにかくヤルシカナイ

向こうは非武装だと油断していたのだろう 腰にさしていたベレッタを抜き

最初におりたやつに撃ち込む 頭に命中した

虚を突かれた敵はあわてふためき 銃に手をつけるのをもたついた

そのうちに二人目に撃ち込む 肩に命中しただが

ダダダダダダ

(うっ)足を撃たれた 前のめりに倒れるクロー 撃たれた衝撃でベレッタも落としてしまう

落としたベレッタを敵が蹴り飛ばし 銃口をクローの頭につきつける

(万事休すか、、) 死を覚悟したクローが目をつぶったその時

ダダダダダダ

AK47と思われる 銃撃音が聞こえる 

どさっ

クローの頭に銃口をつきつけてた男が 倒れた

(だいじょうぶか?)

そこには AK47で武装した一人の兵士が立っていた