いわき市と原発と私 | aiko★のひとりごと

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く そ ぶ ろ ぐ

余震も落ち着きました。水は出ませんが、
「風景」という意味では日常の風景が戻りつつあります。
しかし、私が住む福島県は原発の問題に悩まされています。

いわき市平は福島第一原発から約40キロの距離があり、
「避難勧告」「屋内退避」どちらの対象地域でもありません。
けどこのせいで1番不安な生活を余儀なくされています。

「普通」と「避難」の中間にいることで、
どういう対応をしたら良いのか?逃げれるうちに逃げるか、
原発の収束を待ちながら普通の生活を送るか。
そんなジレンマを持ったまま、毎日生きてる状況です。

今テレビの過剰報道のせいで放射能汚染について誤解され、
所謂「風評被害」も起きているらしいのですが、
様々な専門家の分析、過去の事故の例を見ても
少なくとも原発から30キロ以上離れていれば安全なんです。
(チェルノブイリ原発事故などの例から)

ですが、既にいわき市からの脱出、福島県からの脱出。
挙げ句に関東から脱出する人達まで出ている。
もちろん家族や大切な人を想っての行動なのは分かります。
安全になったら戻ろうと考えてる人もいるでしょう。

しかし今逃げたら、避難出来ずに居る人達や
いわきの復興のために全力で働いてる人達はどうなりますか?
強いては「風評被害」を煽るだけじゃないのか?

うちは現状避難の予定はありません。
比較的身軽なうちの家族だけじゃなく、
年寄りや小さい子を抱える旦那の実家まで考えた判断です。
政府からの避難要請がない限りは屋内退避になっても残ります。

生まれ育った町だし、母のお墓もある。
そう簡単に捨てられません。そんな寂しいことは出来ない。

町はゴーストタウンみたいな閑散とした雰囲気です。
人は居ます。早期避難した人も多いですが、
避難したくてもガソリン不足で出来ない人、
うちと同じような理由で残ってる人などまだまだ居ます。

コンビニはほとんどシャッターが下りており、
スーパーも入場制限を設けての限定営業なので
物流が早く安定しないと「自宅難民」のいわき市民にも
食料不足の波がやってくると思われます。切実です。

差し当たってお金はあるのに、買う物がなく。
避難したくてもガソリンがない。
放射能が怖くても、洗い流す水も出ない。

それが福島県いわき市の現状です。

震災の闇と言うべきか、報道からは見えてこない、
ジワジワと生活が切迫していくこの状況も
今回の大震災が如何に深刻かを物語っていると思います。


ともあれ、まだ大丈夫です( ^ω^)
楽観的ですが最早楽観的に行かなきゃやってられない。
最悪の場合の想定はもう疲れました。
一日一日精一杯生きています。
万が一大丈夫じゃなくなっても、
助けてくださる方もいるし心配ないです。

最初の地震でみんな生きていただけで幸せです。
家もあります。ゲームだって壊れなかった。
水が出なくても、食べ物がなくなっても
今、こうして生きていることに私は感謝します。

明日も精一杯、いわきと共に生きよう。


pray for japan

save fukushima

love iwakiドキドキ


aiko