アミ(改)!? | 愛犬アミ連載漫画

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前篇『愛犬アミ、世界で一番愛した君へ』
後編『愛犬アミ、生まれ変わりの君に逢いたくて』好評発売中!

3月末、友人に占い師兼スピリチュアリストを紹介してもらった。
会って私の顔を見るなり、「いろいろ大変でしたね。」とその方は今の私の状況を語り始めた。
ずいぶん的中するので「昨年末に死んだ犬のことは分かりますか?」と聞いてみた。
すると、「黒い顔の犬ですか」と言うではないか。
「はい!黒いです!」
「おとなしい子ですよね。」
「そうです!おとなしいです!」
どっと涙があふれた。

その人は続けた。
「私に見えるという事は、いつもあなたのそばに来ているという事ですね。
でも、あまり呼び出さないようにしたほうがいいですよ。」
「なぜでしょう。」
「この子はもう生まれ変わる準備に入っています。」
「えっ!? じゃあ私が死んだとき向こうにいないかもしれないんですか。
もう会えないかもしれない?」
その人はしばらく宙を見るようにして考え込んだ。
「いえ・・・、会えるようですね。うん、会えます、8月以降です。」
アミはもう一度私のもとに生まれようとしているらしい。

「ただし、その子を探さないでください。会えば必ずわかりますから。」
思い込みが強いと、この子かも、この子かも、と思いすぎて直感が狂うらしい。

本当だろうか。
本当にそんなことがあるだろうか・・・。
8月?時期的に考えるとそれはあやめの子だろうか?

犬に生まれ変わりはあるんだろうか。
でも、アミがもし生まれ変わることを望むなら、私の元じゃなくても応援しよう。

母にその話をすると、母はこともなげに言った。
「生まれ変わり?あるんじゃない?
私が手放さないで残す子は、最初に見た時からピンと来るのよ。」
「え、じゃあ詠太は誰の生まれ変わり?」
「・・・パピーかしら・・・?」
(詠太は最近残した母の秘蔵っ子、パピーは以前母のかわいがっていた子だ)

・・・・まじ?

数日後、夢にアミがやたらとにこにこしながら出てきた。
アミを呼び出しすぎて引き留めるまいと思ってから、私の気持ちは軽くなった。

生まれ変わりだろうとそうじゃなかろうと、犬との出会いもまた縁だ。
楽しみに待つことにしよう。

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