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「愛のゆくえ(仮)」稽古場&公演日記

稽古場から劇場まで、3人の制作スタッフが露出過多気味に書き綴るブログです。

今日はCプロ 寺十×前川組のみでした。昨日に引続き悩ましい時間が訪れました。

それは作家の思いを改めて汲む時間であり、この本を読んだ時に感嘆した部分の吐露であり、人生観を突き合わせる作業です。
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この組が狙う男女、これまでとは全く違うものになりそうです。

映画版のワールドプレミア(世界初上映)で舞台挨拶の為、悩ましい二人は六本木に向かいました。



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20日はTIFF第25回東京国際映画祭
『愛のゆくえ(仮)』メンバー。
グリーンカーペットでした。(撮影 KEI+kayこと平野敬子さん)


休み明けて21日、Bプロ 前川演出 寺十×赤澤組とCプロ 寺十×前川組
鼻血が出ると噂のBプロ、訳有って初めて通しを観たのですが
納得しました。小返しを繰り返し、前川さんの言葉に二人が応じ
かなり固まってきたように思います。セットや衣装の他、音も決まってきました
「愛のゆくえ(仮)」稽古場日記
奥は音響の岩野さん。


「俺ここで何か見たな」
Cプロ稽古の最中、寺十さんが言いました。
寺十×前川組は半年前の公開稽古の頃からエチュードをしてきた時間の積み重ねが有る組です。
公開稽古も含め、これまでは寺十×前川の演出対決のように見えた事もありました。
本稽古入りしてからは、ほんとの元夫婦みたいに見えると言われる二人ですが
A、Bでそれぞれ演出の狙いがほぼ形になった上でのCプロ
現場は緊張感と共に、どこかゆったりした落ち着きが感じられるのでした。
「思い出してきた」

しかしハードな芝居です。出演者はタフガイズです。
一つのお題を全く異なる手法で躊躇なく調理し仕上げる鉄人チームです。
どれも自信を持ってお勧め致します。皆様是非、劇場にてご賞味ください。


成田
タイトルは特に意味はありません
「愛のゆくえ(仮)」稽古場日記
19日、稽古休み前日の稽古はBプロ 前川演出 寺十×赤澤組からでした
前川さんの言葉にやや固まる現場。私も慣れたものです。前川さん、怖くないですよ
個人的には3組の中で一番感情移入してしまうのが前川演出の男です。
トラブルも有ったりして、一度も表で通して観た事はないのですが
岩野さんの音も入り「なるほど」と勝手に合点がいった前川演出なのでした。

転換稽古の予定でしたが
「愛のゆくえ(仮)」稽古場日記
続けてCプロ 寺十×前川組の稽古に入りました。Cプロは全部で6公演(A、Bはいずれも4公演)
A、B演出の2人芝居。作り方を観ていても、今回の企画の在り方へのひとつの答としてCがあるような気もしてきました。半年前から公開稽古もしてきましたが、スタッフとしてどこまで公開すべきなのかと改めて考えさせられます。

「愛のゆくえ(仮)」稽古場日記
予定変更でスケジュールを確認する小形さんの美しい姿

公演まであと10日。
20日はTIFF第25回東京国際映画祭で思いっきし着飾った前川、寺十と
映画監督木村さんがグリーンカーペットをのし歩きます。

東京国際映画祭、グリーンカーペットをネット中継 10月20日開幕
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/rbbtoday_96312

成田でした
雨が強くなりだした頃、稽古開始。
昨日できなかったAプロ 前川×瀧川組
こちらも久し振り、音響の岩野さんも機材持込みでいらっしゃるので一通り確認。瀧川さんは梅ヶ丘の頃と変わらない男っぷりでした。
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休憩後通し。今朝前川さんとTwitterで、寺十さん演出は女を見せたいんじゃないかという話をしました http://twitter.com/#!/workroom/status/258643699184054273
果たして実際はどうなのか。
それは是非本公演にてご確認頂けたらと思います。

今日の稽古は目が強い印象でした。舞台上で対峙した時の瀧川さんの目については聞いていたのですが、今日の女にはやたらと趣があり、特に情感のこもった目をした時、前川さんは若松孝二監督の事を思っていたのかもしれません。もちろん女は、そんな事は思っていない訳ですが。

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寺十演出Aプロは、ほぼ完成に近付いている気がしました。

成田でした



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休み明けの17日、Cプロ 寺十×前川組から稽古。Aプロ、Bプロ演出のお二人。久々という事もありお互いの状態がおかしくて思わず笑っちゃうご様子。あんな話なのに稽古場も最初は朗らかムード。
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セットを変えてBプロ 寺十×赤澤組。
二日前まで稽古していた為か、寺十さんはこちらのキャラの方が今は馴染んでいる様子。
私は最終日の通しを観てなかったので、おおーなるほどと、勝手に感嘆しつつニヤニヤしてました。
芝居は連続して一続きの時間なので、役者のナマの状態の変化も見所だと思います。何か違和感持ってるな、とか
空気入れ替えて持ち直したな、とか
相手の状態や場の空気を感じとりつつリアクションをとってる役者の姿です。
物語がある以上、段取りも向かうゴールもある訳ですが、心動かされるのはそこで生きて居る姿です。
必死で

なんて私ごときの私見はどうでもいいのですが、そんな状態の変化が観ていて楽しい稽古でした。

セットの転換稽古も皆ああでもないこうでもないとやってますが、楽しいです。心の中は、見えませんが

以上、酒乱の成田でした。



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