私の中で果てたケイイチ。
ケイイチは机に突っ伏したまま、肩で息をしている私に
覆い被さるようにして、同じリズムで息をしていた。
ケイイチのモノは徐々にしぼみ始め、
そろそろ私の中から抜け落ちてしまいそうだ。
しかしケイイチは息を荒げたまま、私を背後からきつく抱きしめている。
「ケイイチ?・・・どうしたん?気分悪い?」
心配になって聞いてみるが、ケイイチから返事はない。
私はケイイチの腕を解き、ケイイチからそっと離れて、
ティッシュでアソコを拭き、乱れた浴衣をルーズに羽織りなおして
ケイイチにもう一度聞いた。
「ねぇ、どうしたん?激しいHして疲れたん?」
ケイイチはうつむいたまま、口を開かない。
しばらく沈黙した後、ケイイチが顔をゆっくり上げ、私のことを見つめた。
近くに歩み寄り、私の頬を両手のひらで包むと、
「こんなに好きなのに、こんなに近くにいるのに、俺のものじゃないんだな・・。」
「なんだか俺のものじゃないのに、俺のもののような気がして、凄く苦しいよ。」
「ケイイチ・・・・・・」私は何も言えなかった。
「俺、あいかのことが好きだから・・・・だから、あいかには、こんな・・
旦那に隠れて浮気するようなこと、して欲しくない。安売りして欲しくないんだ。」
「・・・・・・・・・・」
「終わりにしよう、これで。旦那のところに帰れよ。」
ケイイチは目に涙を一杯にためて・・・・・微笑んだ。
そして2人はきつく抱きしめ合った。
その夜、私はケイイチの腕の中で眠りについた。
このぬくもりを忘れないように・・・・・・。
翌朝は、雲ひとつない、清々しい朝だった。
ケイイチとは、笑って別れた。
「じゃあね。」の一言だけ交わして。
まるで、また会うかのように・・・・。
自宅に向かって車を走らせる。
高台を走っていると、むこうにランドマークタワーが見える。
朝日に照らされたランドマークタワーは、
とても美しかった・・・・・・・。