夫34歳、私31歳の時に夢のマイホームを手に入れました。

当時は、事情があって、とにかく早急に家を建てて引っ越しをしなくてはならなかったので

比較検討することも、自分がどんな家がいいか吟味することもなく…。

とにかく目についたハウスメーカーに飛び込み

言われるがままに間取りや外観を決め

バタバタと家が建って引っ越しといった感じでした。

思ってた注文建築と違うなあと頭をよぎりましたが、そのよぎった考えは年を重ねるごとに膨らんでいく一方で。

 

建って間もない頃から、夫に「引っ越したい」と訴え続け、夫からは相当に深いため息をつかれるということを年1回ペースで繰り返しておりました。

幾度となくバトルを繰り広げるうちに、頑固だけど柔軟で優しい夫がついに折れて

わたしの超絶なわがままが通ることとなり、今スタート地点に立ったわけです。

 

きっと大半の人は夫を不憫に思うことでしょう。私もそう思います。

でもどうしてもこのままは無理だったし、年を取ってからという夫の意見には賛成できなかったです。だっていつ死ぬかわからないし。家族で過ごした時間が刻まれた家に老後は居たい。でもここじゃない。

こういう本当にわがままな気持ちを伝えるのは難しいものです。相手に理解してもらおうとしても、自分でもわがままだとわかる以上、本当に難しい。

しかも対象が家なんていう巨額をかけるものであるがゆえに、感情論だけではどうにもこうにも。

 

こだわり始めるとなんとしてもそっちへ向かおうとする私は

それができるかどうかの吟味も相当に重ねていました。

雑だから普段はつけない家計簿をつけて、うちのあたりの相場も調べてローンの残債との兼ね合いを調べて…

全て夫に見せてプレゼンテーションしたわけです。

今の家計となんら変わりない状態で2軒目に踏み切れると。

 

時間をかけて、プレゼンを重ねて自分のお小遣いをなくして夫のお小遣いを大幅アップして

ようやく「わかった、いいよ」の一言を勝ち取りました。

 

もし2軒目欲しいんだけど、夫婦で意見が合わないっていう人がいたら

感情+経済的な補償+相手が得になること、そして時間が必要かもしれません。