サドゥ。
ガンゴートリーにもリシケシ同様たくさんのババジ(サドゥ)がいたが、ゴームクへの道のりで会うのはほとんど一般人。
修行僧なんだから、道に座っている暇があれば山に登れば良いのに。と思うのだが。
そんな中、
ゴームクで出会った2人のサドゥは何度も巡礼を繰り返しているようで、見た目はとても質素だがとても惹かれる存在だった。一般人はゴームクの水の湧き出る場所へは来ない。ババジと私たちだけの場所だった。
氷のようなガンガーの中、フンドシ一丁で沐浴し、終わってから聖典を読んでいた。その姿は華奢ながら、とても力強かった。
その年老いたババジ、足は良くないよう。ガンゴートリーへの帰り道もゆっくりゆっくり。自分のペースで。
なんか、これこそ巡礼!!!
って感じで感動。
帰り道ですれ違ったババジ、
見た目は普段私が話しかけないタイプのババだったのだが(笑)
何故か気が向いたらので引き止めてみたら、彼はサイレントババ(言葉を喋らない修行僧)だった。
年老いたババとも知り合いだったのか、挨拶をした後「立ち話もなんだから」って感じで(喋らないけど)休憩することに。
サイレントババ、明るくて良い人だった。年老いたババは素っ気ない態度だけど良い人。
私は禁煙を決めているので一緒にいてもガンジャを共有出来ないのだが。
サモサしか食べれない程度のお布施とビスケットで、大きな大麻の塊をくれようとしたり(NOスモークが通じなかったのか。笑)
2人とも愛想が良いとは言えない気難しいタイプだったが、それぞれの道を地道に着実に全うしてるように見えた。
帰り道に会った1人のインド人とトッポバン(ゴームクの上)に住む3人のサドゥの話になり。
そのサドゥはすごいけど、リシケシで私が会ったババのほとんどは一日中座ってお喋りしてるだけだとボヤいたら。
それは仕方ない。
彼らにはコミュニティがあって、その場所に住むことが許されるとアシュラムで与えられる食事が保障される。彼らは仕事もお金も無いからそうやってその場所にとどまっていないと生活出来ない。だから勝手に修行の旅になんて行きたくてもいけないんだよ。
ガンゴートリーに来ているモンク(サドゥ)を見てごらん。彼らはお金も食べ物の保障も無いんだよ。
と言われても。
そんなサドゥ社会で修行もろくにせず生きなくちゃいけないなら、何故出家した?出家する意味があるの??
と思ってしまうのは、まだ私がババ達を理解出来ていないから?