「恋の罪」「ヒミズ」 | ○●ガネーシャの栖〜ヨガとバンスリと〜●○

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哲学分野は別ブロクに引っ越しします。
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園子温祭り音譜音譜

「恋の罪」
photo:01


photo:02



東電OL殺人事件を題材に取った映画。
水野美紀、冨樫真、神楽坂恵の三人の女優の演じるそれぞれの女を取っている映画。

見終わったあとで色んなレビューを読んでみたのですが、前作「冷たい熱帯魚」と比べられていたり、「東電OL殺人事件」の実話と比べられていたり。
確かに「冷たい熱帯魚」が凄過ぎて、それと比べると「恋の罪」は下品なだけの映画に見えるかもしれない。けど、とても園子温監督らしい作品だと思う。あくまでもインディーズ監督だから。大衆向けの優等生を撮る必要は無いし。
その中で、「冷たい熱帯魚」のような飛び抜けた作品も出たけど、あれが園子温の全てじゃない。確かにあの作品は強過ぎて比較されると他の作品が見えにくくなる。



「言葉なんて覚えるんじゃなかった。」
とゆう詩が作品の一つのテーマとして使われているけれど、こうゆう哲学的な詩を熱く強く朗読してしまうあたり…。 相変わらず東京ガガガの頃からのインディーズ感が微笑ましい。
悪い意味で、「熱苦しくてダサい。」
こうゆう人、私たちの世代にはほとんどいなくて逆に眩しいです。

そして、クソババアとの掛け合い。
最高に笑える園子温節。

得意のエログロ感や、冨樫真の演じる美津子の迫力を引き出したのはさすが。愛する神楽坂恵の演じるいずみは。監督と女優の関係、すごく良いです!水野美紀?は、弱かったけど…。

確かに表現の度が過ぎていて、作品の本質か見えにくい作品ですが。
まぁ、園子温監督だし、他の誰にも撮れない映画ってことでいいんじゃないかな?(笑)