◯子宮中隔切除術 予後
肩痛と患部の痛みの両方を抑えながら理想的に回復を目指すのはなかなか難しいんじゃないかしら。というお話。【手術の後遺症(術式は子宮鏡下手術、腹腔鏡のオマケつき)】・患部の痛み&出血・ガス(気腹法で用いるそうな)による肩凝りのような痛み (横隔膜の下あたりも痛い)・腹腔鏡の傷あと腹腔鏡手術後の肩痛とは? 気腹による横隔膜の伸展,横隔膜下に貯留した二酸化炭素ガスによる刺激などが原因とされているが,詳細についてはまだ明らかにされていない部分も多い。(宮崎医会誌 2015 ; 39 : 14)あらま。まあ痛みの研究って神経と脳の両方の要素があって難しそうだものな。そもそもなんでお腹のガスで肩が痛くなるの? 神経解剖学的には,腹腔鏡術後の肩痛はC4の放散痛であるといわれる。すなわち,横隔膜の伸展刺激や横隔膜下の二酸化炭素が吸収されて発生する局所的なアシドーシスが主にC4から起こる横隔神経を刺激し,同じくC3,C4から起こる鎖骨上神経による支配を受けている肩に疼痛が生じるというものである。(宮崎医会誌 2015 ; 39 : 14) ※放散痛:末梢神経などの圧迫によって生じる痛みが、末梢神経に沿って広がる現象 ※アシドーシス:血液のpHが酸性側に傾くこと。そんなにpH大きく変わるんだろうか・・・ ※C3、C4はそれぞれ脊髄神経つまりガスが吸収されないとなくならない。どこかの病院の説明では、通常1〜2日で寛解するとの説明を見たが、私はそうではなかった。この放散痛とやら、かなり鬱陶しい。肩凝りの痛みを刺すようにしたようなかんじで響くのだ。食事をすると胃が膨張してガスにも影響するので痛くなることが多く、食事を中断することもしばしば。うう。神経よ、普通に仕事してくれ。ガスを出すには身体を動かすしかあるまいと、患部の出血もおさまった術後6日目に3,000歩、7日目には調子に乗って6,000歩の散歩をしたら、どうやら患部の傷がひらいたもよう。8日目は、患部から鮮血が出て、じんじんと痛いので、椅子に座れない。ウェブ会議はベッド上に足を投げ出し、腿の上においたPCをぐらぐらさせながら参加した。結局、終日ほぼベッドの上に舞い戻り。必要なものをいろいろと持ち込んで、なんだか巣のようだ。患部をだいじにするなら、術後1週間でも動いてはいけなかったとも言えるし、それでも動くしかガスが抜けないなら、入院中せめて点滴が取れたあとは院内コンビニに行く程度くらいの運動を始めておけばよかったのではないか。いや、でもそのときは腹腔鏡のあとが痛くて前屈みになってたから無理だ(痛くなくなったのは術後5日ごろ)、10分やそこらの運動では効果がないのは術後3日目の退院時に体験済みだ。と、いうことは、まあこうするしかなかったのかな。患部(おそらく膣)の縫い目は一度開いてしまったようだが、またきれいにくっつくことを祈ろう。腹腔鏡の傷のほうは見えるので判断がしやすい。術後9日目には、だいぶシコリも小さくなっている。そろそろプランクができるんじゃないかな。