昨日の投稿を書きながら、
「発達障害の子が受けている療育」って
Social Emotional Learning(SEL)
だよなあと思いました。
療育内容は勿論
個々の発達特性に合わせたものになるので、
認知能力を高めるための内容も
当然含まれると思うのですが、
発達障害グレーの娘を持つ親として、
「発達障害の為の療育」という言葉より
子供の特性に合わせたSELを受けている、
と理解するほうが
前向きでいいなあと思うんです。
「発達障害」という言葉自体が
差別的なニュアンスを持っていて
適切な表現ではないと思っていますし
勿論そういう特性を持っている子供たちには
生活する上で難しさを抱えることもあるけど
一方で得意なこと・人が驚くほどの才能を
持っていることも多いのに
その良い面は考慮しない、
足りない面をピックアップした言葉で
まとめることにも問題を感じています。
たかが表現、
と思われる方もいるかもしれませんが
その表現のせいで
子供の状態を認められなくなってしまう親御さんって
実は結構いるのではないかと想像します。
そして私はその方々の想いも、痛いほどわかる気がするのです。
(過去記事)
そうではなくて
「うちの子は発達上特性があるから、
本人がそれに上手く向き合えるようSBLを受けているの」
という理解になれば、
起こっている現象は同じでも、
それは足りないものを埋めるためというニュアンスではなく、
個性に合わせた個別サポート、
個別学習なのだという
前向きな表現になると思うのです。
近年発達特性は
「ニューロダイバーシティー」という考え方で
理解され始めているそうですが、
是非もっとこの概念が広まってほしいなと願います。
ニューロダイバーシティーとは
Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)という2つの言葉が組み合わされて生まれた、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方であり、特に、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害といった発達障害において生じる現象を、能力の欠如や優劣ではなく、『人間のゲノムの自然で正常な変異』として捉える概念でもあります。
経済産業省HPより引用