養父は、私を連れて帰った夜
家族に隠れて、時々
会いに行っていたことを
打ち明け
「うちの娘にしようと
おもうとばってん
みんな、よかか?」
家族のみんなは
洗濯ものが干されていた庭で
私の服を抱きしめ
泣いていた養父の姿を
覚えていたそうです。
大正生まれで戦争へ行って
やっと帰ってこれた後
戦時中に亡くなった弟の子も
引き取り育てて
5人の子供が居るにも関わらず
私を養女にするなんて…
シンミリとした中
養母は突然、
なにもなかったかのように
「よかね?よかたいね!
はいはい、ごはんごはん!」
と、言い出し
あっさり決まったと
姉たちは
当時を思い出したのか
大笑いし合いながら
話してくれました。
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