12月の露天風呂 | 在日コリアンのつぶやき

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名もなく貧しく美しくもなく^^

今日は久々に日帰り温泉に行って来た。

 

 

 

 

雪はないが、12月はやはり寒い。何度も書いてきたが、この時期、湯舟に入る時のツーンとし

 

た空気はやっぱりいいもんだ。

 

冷たい風があたる。突然、さまざまな過去がよみがえる・・・。

 


 

             あなたは もう忘れたかしら

 

             赤い手ぬぐい マフラーにして

 

             二人で行った 横町の風呂屋

 

             一緒に出ようねって 言ったのに

 

             いつも私が 待たされた

 

             洗い髪が 芯まで冷えて

 

             小さな石鹸 カタカタ鳴った

 

             あなたは私の 体を抱いて

 

             冷たいねって 言ったのよ

 

             若かったあの頃 何も怖くなかった

 

             ただあなたのやさしさが 怖かった

           

                     (かぐや姫「神田川」)

 

 

 

             あの頃二人の アパートは

 

             裸電球 まぶしくて

 

             貨物列車が 通るとゆれた

 

             二人に似合いの 部屋でした

 

             憶えてますか 寒い夜

 

             赤ちょうちんに 誘われて

 

             おでんをたくさん 買いました

 

             月に一度の ぜいたくだけど

 

             お酒もちょっぴり 飲んだわね

 

                    (かぐや姫「赤ちょうちん」)

 

 

 

             妹よ 襖一枚 へだてていま

 

             小さな寝息をたててる 妹よ

 

             お前は夜が 夜が 明けると

 

             雪のような 花嫁衣裳を着るのか

 

                    (かぐや姫「妹」)

 

 

 

何日か前に作詞家の喜多條忠さんが亡くなったとニュースで流れた。

 

彼が作詞した「四畳半3部作」と言われた上の3つの曲は、当時の僕にとってあこがれの曲だっ

 

た。ただ、若かったからなにも怖くはなかったという事もなく、どこか茫然と未来への不安はあ

 

ったような記憶がある。

 

 

当時の未来が現在になった今、振り返るとあの時代はなんだったんだろうと思う事がある。

 

今時の若い人は淡泊になり、一生結婚しない人も多くなっていると言われるが、今も「同棲」に

 

あこがれはあるのだろうか?。

 

 

それにしても電話口で喜多條忠さんが神田川の詞を読み上げた、その詞を聞くと同時に頭にメロ

 

ディが浮かんだという南こうせつさんの逸話は心に残る。