妄想小説・出発(たびだち) 番外編1 (櫻井翔) | chihiroの気まぐれブログ・これからも嵐と共に

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2021年1月。嵐さんの休業を機に、妄想小説を書き始めました。
主役は智くんで、メンバーも誰かしら登場します。ラブ系は苦手なので書けませんが、興味のある方はお立ち寄りください。

 

 

 

2040年12月31日。

 

年明けで59歳になる俺にとっては、

なんとも無謀ともいえる挑戦をやる。

 

 

「嵐」の本当の最後のライブ。

 

その演出で名プロデューサー・松本潤は、

あろうことかフライングをやる決断をした。

 

こいつは鬼か?

イヤ、嵐のライブの為なら鬼にでも何にでもなるだろうなぁ。

 

 

 

 

嵐が復活してからもライブは定期的にやっていた。

演出の松本に加え、振り付けは殆どを、こちらも名振付師・大野智が担当。

 

この二人がタッグを組んだ嵐のライブは最強だと俺は思っている。

 

 

だけど、フライングなんて何年ぶりだ?

 

打ち合わせ中に手汗をかくと言うのを久しぶりに経験した。

ここ数年のライブではそんなこともなかったからなぁ。

 

 

だけど、これが嵐なんだよな。

 

常に新しいことに挑戦してきた。

それは復帰してからも変わらなかった。

 

この年でライブをしてきたこと自体が挑戦でもあった。

 

その最後の挑戦がフライングなら、やってやろう。やるしかない。

 

 

 

 

それに中学生の時からずっと背中を追い続けてきた、

憧れの先輩であり、戦友であり、親友でもある大野智の最後のステージの為なら、

俺は何でもやるよ。

 

 

 

 

20年前の休業前最後のライブの日も、

 

そして、本当のラストになる今日も何も変わらず、

 

少し猫背で、この年になっても少々の白髪があるくらいで、

ふさふさの髪の毛に変わらずに寝癖をつけて、

少し眠そうに部屋に入ってきた。

 

 

「智くん、おはよう!」

 

俺も変わらずに笑って声をかけた。