HIVウイルスに感染すると2週間から2ヵ月後に急性感染症状といわれる初期症状が現れます。しかしこの症状は風邪に似ていて発熱、発疹、下痢などなので、ほとんどの場合気付かずに見過ごしてしまう場合がほとんどです。つまりこの時期において感染を初期症状から判断出来ません。ウイルスは少しずつ増殖して身体の免疫機能を低下させます。この時期は免疫機能もなんとか働いているので症状は何も出ていません。つまり無症状の状態なので周りの人も本人自身も感染に気づかず、ウイルスをばらまいている可能性があります。現在のところ、感染を予防するためのワクチン等はなく、研究は進められているものの決定的な技術面の予防はいまだ確立されていません。感染経路は私たちにとって限られているものなので、自分は自分で守りましょう。もしかしたら・・・と思ったらしっかり検査を受けましょう。そうすることで、他人にも移さずにすむかもしれないし、早期治療を受けられるかもしれません
エイズ感染の有無は検査を受けない限りわからないのが難点な所です。もし自分がエイズに感染していても自覚症状がまったくないのです。一刻も早く知ることは、医師にかかって早期治療ができ、エイズ発症予防などの治療も受けることができますし、何よりもこれ以上患者数を増やさないためにも他者にエイズを感染させないためにもとっても大切なことなのです。100%自分が感染していないと確信するためには検査をするほかありません。健康診断や血液検査などで実はエイズに感染している、ということが判明することは100パーセントありません。HIVウイルスが体の中に進入すると、数週間でその人の体にHIV抗体ができるので、検査をしてその抗体が血液から見つかれば、HIV抗体がある、つまりHIVに感染していると言うことになります。血液中にHIVの抗体ができるまでは最低でも6~8週間かかります。12週間以上経過して受けると、もっと確実です。
エイズウイルスの国内の新たな感染者と患者数が年間1000人を超えたという報告がありました。先進国の中でも日本だけが感染者・患者数ともに増え続けているという異常事態に、専門家たちはその原因が、若者の性感染症への警戒心の低さ、また無防備、無責任な性交渉が多すぎるためだと言っています。このままでは近い将来に中国など近隣のアジア地域からHIV感染の波が押し寄せてくるという警告を発しています。この事実を私たちはどう受け止めるべきでしょう。厚生労働省のエイズ動向委員会は1月末速報値を発表しましたが、2005年に新たに報告された国内の感染者数は748人で患者数366人で計1114人だといっています。この数字は過去最多で累計、9784人とほぼ1万人に迫ってきています。これからもこの数は増えるといわれていて、この数字を一刻も減少させるためには、エイズは特殊な病気でなく、性感染症と認識することが重要だといわれています。